42 勝利の先に

目を開けると、そこには美少女が居た。


しかも俺をじっと見つめている。


レナだ。


俺を心配そうに見ながら。回復魔法を唱えている。


「神室?」

レナは俺を呼ぶ。


「レ・・レナ」

俺は答える。


「大丈夫?神室?」


「ありがとうレナ」

と答える。


レナの回復魔法は温かくて、身も心も癒される。


「魔法が使えるとは」

俺は言う。


「ここは違う世界だから」


「だから魔導書の呪いが消えたって事か」

なんだか詳しくは理由は解らないけど、良かった。


――――――俺はさっきのヴィクターとの戦いで、

レナに手を握られた時、

魔力を感じ取った。


 そして俺は、命がけでヴィクターの気を引いて、

レナの魔法の詠唱時間を稼いだ。


 ロディ。と言う大きな犠牲は払ったが、お陰で何やら大きな

(答え)にたどり着きそうだった。

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