13 under-world(レナside)

 ここは街の大きな宿屋の一室。


「やったなレナ!」

歓喜ある声を発する。

それはロディ。

やけどのため頭と顔に包帯を巻いている。


その言葉を受けるレナは、窓から外を眺め、


「・・・」

と、沈黙している。


そこに


「ええ、やりましたよ」

と、レナの代わりに答えるのは、

長髪のグレーの髪と髭を生やしたの中年の男。

書物を片手に持ちながら言う。


「見てたのか、ヴィクター」


「ええ、しっかりと」

と答えるヴィクター。


「そうか、やっとテリオスの仇をうったか!」

とロディは嬉しそうだ。


しかし、


「ごめん」

と言い、レナは部屋を出る。


「どうしたんだ?」

ロディは心配そうだ。


「大丈夫ですよ。私が話してきます」

とヴィクターは言い、部屋を後にする。

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