10 対面

 何とか行けそうだった、

この距離がそうさせるのか?あるいは別の理由か?

さっきレナと戦った時の矢よりは、

正確さと威力では、かなり劣っている。


と言っても、俺にとっては相変わらず脅威だった。


(飛んできた!)

と認識し

交わす。


なんとかギリギリで避けれる状況だ。

 しかしこの荒業は、俺が悪魔の身体だから出来る事だ、

ハッキリ言って、人間であれば重症を負いながら進んでるようなもの。


でも、確実に前進はしていける。

 

 この機会を逃したら次はないかもしれない。


少なくとも友好的に会うチャンスは。


 俺は走り始める。


 矢を避けつつ、レストランへと。

あと50メートル。

 

 後は直線だ。

俺の目にレストランが映る。


「あそこだ」

やっと会える。


 しかし、たとえ、会ったとしても、

もう計画は実質、失敗している。

この状況、それは明らかだった。


 しかし、俺は聞きたかった。

レナをここまでさせる(何か)を


 そして、やめたかった。

この無意味な争いを。

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