7 照らされないもの

 


 今回の作戦は。


(レナが攻撃できないような状況下にワープする)

である。


 その方法とは、レナがお客溢れるレストランで、ランチ中に、

ローブで体を覆って近づき、そっとコンタクトを取るということだ。


 あの光の魔法は、俺だけじゃなくて一般人にも影響がある。

あの熱は相当なものだ。さすがにそんな場所ならレナも無茶できない。


もし、レストランであんな魔法を放てば、店の人はやけどでは済まない。

消えるだろう。


 俺はさっそく行動する。

まずは(サポート・マジック)を使い、レストランのレナの様子を見る。


レストランの丸テーブルに一人座っているようだ。

目の前には水だけ、しかも口をつけていない。

 

 レナは1点を見つめながら、何かを考えている様子だ。

思いつめているのか、その表情は険しく見える。

 

辺りには家族連れや子供たちが大勢いる。

しかも向かいの席が空いている。


今しかない。

そう思った。


 俺の計画は、

ローブを身に纏い、人ごみとともに入店する、

そして自然に着席して、かみきれをテーブルに置く。


って流れだ。

そこには勿論、友好的なメッセージ。


俺は決行に移る。

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