6 モザイク
するとやがて、空にテレビのアンテナを抜いた時のような砂嵐が現れる。
そしてそこに街の様子が映し出される。
「!?」
俺は驚く。
なんて力だ。この悪魔。
って言っても俺だけど。
そこに映し出されたのは。
惨劇の様子。
あちこちで怪我した人がいるようだ。
痛々しい、現実。
やった犯人は。
そう、俺だ。
あの火の玉で大勢の人が被害に遭っている。
見るのをやめる。
俺は顔を覆う。
(仕方がなかったんだ)
俺は悪くない。
しかし、このままでは、だめだ。
そして、取るべき手段を考える。
無機質な景色を眺めながら。俺は物思いに耽る。
やがて浮かんだ答えは。
「レナとの直接の話し合い」
だった。
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