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??邸
「くそう、信長のやつ.......」
彼はかなり苛立っていた。家臣には止められぬ程に。
なぜか、それは信長が家督を継いでしまっていたからである。
「くそう、
この私を舐めておられるのか!父上は!」
確かに彼は信長より優秀で人望もあった。
もっとも、信長が家督を継ぐ理由の一つは匠海にもあったが。
「そういえば、妙な噂を聞く。信長の軍師、中々頭が切れ、
民衆の信頼もあるという.......」
広忠との会談を済ませたそのすぐ後に匠海はある発明をした。
『トランプゲーム』である。50数枚のカードを使っての知略ゲーム。
平成の金で言うところの500円程で、何十種類ものゲームを遊べる。
コスパ等の面から武士を始め、民衆の心を掴んでいた。
楽市楽座を発令しているためか。他国にもトランプは流布されていた。
トランプは殿様の軍師である匠海が作ったからヒットしたのではなく、
本当に民衆の心を掴んだのである。
「.......あいつは、絶対殺す。そのためにはまず、上村匠海からだ」
ニヤリと笑った顔は、まるで悪魔のようだった。
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