第320話 残り3つ
残り3つのダンジョンの探索は大して時間は掛からなかった。
ダンジョンからの配置の予測ができている為、3つのダンジョンの位置から、残りの3つのダンジョンの場所がが導き出された。
その為、各ダンジョンを探すのに1時間も掛からなかった。おおよその場所に皆を連れて行き、人海戦術で一気に探すを繰り返したのだ。
さて攻略をどうするかとなったり、皆と協議した結果、3つ同時に攻略しようという事になった。ダンジョンの難易度から俺が必ずしも行かなければならないというような難易度ではないからである。
ただ、収納の関係で地球の出身者を必ず1名は同行させたかった。当然1つは俺が行く。2つ目は裕美だ。テレポートの関係でセレナはダンジョン攻略には行かせる事ができない。俺の方で攻略が遅れた場合、残り2つのダンジョンが早く攻略されたとしても迎えに行けない。迎えがないと不安だろう。だが、恐る恐水樹が手を挙げていた。それはプレアデス全体が俺と別行動を取る事を意味する。
皆で話し合い同行者を決めていった。裕美の所にレニスとレーヴェン、俺のところにはホーネットとアルフレッド。そして水樹達の所にはドラゴニュートの精鋭が行く。残りはくじ引きで同行者を決めていった。全員を連れて行くわけにもいかず、残る者とダンジョンに入る者を分けざるを得なくなり、俺のところにはブラックスワンが来る事になった。基本的にパーティー単位で決める。パーティー名を書いた紙で作ったくじを引く感じだった。
またパーティー単位で行動をを取る為、ブラックオニキスを率いて行く。ナンシーも当然行くので、俺の妻達のリーダーはセレナ務める事になる。普段はナンシーとシェリーで行っているのだ。
俺の意見で同行者の配分を決めてしまうと、選ばれなかった妻達が不公平になる。その為くじ引きになったのだ。
早速食料の配分だ。収納を持っている者に食料を託すしかない。俺の収納にはかなりの量が入っている。それを順次出しては収納していくのを繰り返した。念の為に一か月分を各々に持たせる。最も一泊程度しかするつもりはないので、万が一2つのダンジョンから妻達が戻って来ない場合は、俺が戻って来ない方のダンジョンに入って攻略に掛かるというような算段をしていた。
そして残り3つのダンジョンを発見したその当日は準備期間にあてられ、慌ただしく準備を行って行く。また、グループに別れ、打ち合わせをしていく。
そして翌朝早朝から3つ同時にダンジョンアタックをする事になったのである。
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