第319話 ちっぱいを卒業
タユーテ、ニーベルングそしてアヤメの3人が部屋を訪ねて来た。ニーベルングは今日一緒に寝る日だが、何故だか分からないが2人を一緒に連れてきたのだ。しかし、ニーベルングの場合、夜の営みは複数人を極端に嫌がるから、何か別の理由な筈だ。
「どうしたんだい?就寝時間にはまだ早いよね?」
「あの、その、相談があるんです」
3人はもじもじしながらかしこまっていた。
3人でモゾモゾしているのだが、やはりどうしたのだろうと不思議に思った。この3人の共通点は俺の妻達の中では胸が小さい事だ。そうちっぱい同盟はこの3人なのだ。
大方胸を大きくしてくれと、痛みに耐えて施術をする決断をしたと言いに来たのだろうと思う。言いづらそうなので俺の方から聞く事にした。
「ひょっとして胸を大きくして貰いたくて、それで来たのかな?」
3人は頷く。今日はニーベルングが俺と一緒に寝る日だが、2人を連れてきたのが何故だ?と思っていたが、なるほどと、俺と一緒に寝る日の時に、そうこの3人のうちの誰かの時にお願いしようとしたのだろう。
「分かったがどうする?今からやるかい?体を切る覚悟を決めたんだね」
3人が頷くので
「じゃあ準備をしようか。眠ってもらうから痛みは感じない筈だ。俺は胸の大きさには拘りが無いけど、良かったら理由を聞かせて欲しいんだ。君達がずっと胸の大きさで悩んでいたのは知ってるけど謎だったんだ」
「その、女の意地です。ランスは胸のコトに関係なく愛してくれるし、私達を心から綺麗だ、可愛いと言ってくれますが、ランスに大してではなく、他の女性から、一般の女性からランスの妻なのに胸が小さいと思われるのが嫌なんです。そのような偏見を持つ姉妹はいませんが、女の世界は多分ランスが理解できないしきたりや陰口が飛び交うのです」
俺は頷き、そんな事だったかと納得したことにし、部屋に鍵をかけた。万が一男性が入って来ては困るから、これないようにした。俺の妻達の胸を他人に見せるつもりはさらさらない。独占欲が高いのだ。
準備をするのだが3人を寝かせる為の野営用のシートを出す。念の為に切断は片胸ずつ行っていく。
最終確認として
「痛くはしないか、体を切るけどいいんだね?」
と言うが頷くのでじゃんけんで決めた順番でやっていく。トップバッターはニーベルングだった。
頼まれたと、整形の為とはいえ妻達を切るのは俺の精神衛生上厳しい処置でもある。
3人に好みの大きさ音聞かれたので、拘りが無いと伝え、逆に大きさをどうしたいかと聞いたが、結局俺に任せると言う。3人共に俺の欲望サイズがいいと言うのだ。どうしたものか暫く考えたが、トップバッターのニーベルングの準備が出来たので、横に寝かせスリープで寝かせた。残りの二人も同じくだ。
結局くじを作り、施術の直前に決めた。バストサイズはアヤメ、タユーテはDカップ、ニーベルングはCカップにする事にした。
まず右胸だ。柔らかさを再確認し、スパンとアンタレスで胸を切り取った。すかさずヒールをかけ止血をする。綺麗に胸が切れ、乳首がちゃんと形を残したので、そのまま反左側の胸も切る。結局左右の乳首が綺麗な状態で残っているので、切り取った乳首を見ながら胸を再建できる。これで単に胸が膨らんだのと同じ形に再建できる。乳首が無い状態から再建すると、やはり別の形の乳首になっていたという。ただ、大概こんな乳首だったら良かったのにと当人が思う形になっていたから不思議である。
3人は胸が小さいが、乳首は気に入っていたというのだ。だから可能な限り、同じ乳首を再建したい。
そうして欠損修復を行い程々の大きさの胸になる。既に3人共眠らせているから、施術中に再建した胸を見てキャーキャー騒ぐ事が無く集中できた。
3人の施術が終わり、仕上がりを確かめるのに触診するが、至極の触り心地に俺は完璧な仕事をした自身があった。しこりもない。3人が起きて自らが確認するのが楽しみだ。
3人にクリーンを掛け寝間着を着せてからベットに寝かせた。後1時間近くで起きるから、それまでの間に皇帝としてしなければならない事務処理に頭を悩めるのであった。
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