第291話 命令

 ひとまず天界は大部分を掌握した。残りは上級の居住区だ。


 転移局にある装置から天界全体に放送する事にした。


 支配階級が生き残っているのと、転移局を解放したと。


 順次転生を再開して行く為に、転生をする対象を連れてく来るように指示を出した。


 オリヴィアから最優先でと頼まれたのだ。


 次に今後一般天使以上には戦闘訓練を義務付けるとした。


 また、現在戦士として活躍した者達を集め、一律に階級を上げると。一部は2つ上げた。


 また、戦士として登録し、職業としての武力集団を作ると。100万を予定していく。オリヴィアは既に俺と運命を共にすると決めており、天界には住むのは俺次第だと。多分向こうで住みにくく成ればこちらに来るのだろうとは思っている。当面は下界だ。


 なので、再度支配階級を整え、天界を建て直す。


 ちなみに1万年以上1級天使は居なかったそうで、2級が1、3級が5位だったようだ。なので、実質的にオリヴィアが支配階級のトップに位置する。


 1級になると神界に出入り出来る為、神になる者が多いと。

 神界には転移局から行けるらしい。

 何もなければ行くつもりはない。


 天界には籍だけ置いておき、重大な事がなければ天使達に任せるつもりだ。


 ただ、入り込んだ敵の駆除は行わざるを得なかった。


 今はオリヴィアが指揮を取っていた。


 俺は天界を取り戻すだけだ。


 道案内がいれば俺だけでも何とかなる。しかし時間が掛かるので、ワーグナーから来て貰った仲間達に引き続き協力して貰う。今日は一旦ワーグナーに戻が、オリヴィアはこちらに残ると。


 セレナに単独で天界を行き来出来る事を試して貰った。


 可能なのと、念話も楽に出来ると判明したので、セレナ達と引き上げた。


 セレナには感謝しきれない。


 俺にとっての切り札だ。

 今日も無理をさせてしまった。

 今日はセレナと夜を過ごす。

 彼女は素晴らしい。

 性格も体も何もかも俺の好みだ。彼女への愛は特別なのだ。勿論他の妻達と扱いを別けてはいないが、俺の中でランクを付けると間違いなくセレナが1番なのだ。


 彼女の髪を梳かすのが好きだ。時折しているが、セレナも俺にして貰うのが好きだった。


 彼女の前ではばぶらないようにしているが、時々胸をはだけて「さあ坊や」とばぶらせてくる。

 この世界で負った宿命だ。

 時折ばぶる事で心のバランスを取っていた。


 実は誰がいつばぶらせるかは、ナンシーとシェリーが決めていた。そう、嫁会議で。


 セレナの姿は女子高生~大学生で固定だ。18歳には鳴っているが、20歳まで待つ事が叶わなかった。

 シェリー達もそうだ。ナンシーも年齢固定の事を知らなかったから、20歳になる前に年齢を固定してしまった。


 オリヴィアだけはよく分からない。刻印を刻んだ後にハイエンジェルになり、少女から大人の女性になったのだ。彼女曰く好きな年齢に、正確には40歳位までなら体の年齢を変更出来るとか。ただ、俺の苦悩から20歳を選択していた。


 特にシェリーの大人になった姿が見たかった。


 シェリーに年齢について謝ろうとするといつもキスで口を塞がれる。


 セレナもシェリーも、俺との絆として今の年齢から来る外観に誇りを持っていると。


 何故だろう?急に年齢固定について考えを巡らせていたが、セレナに頭を叩かれて現実に戻った。


 そう、ばぶりながらセレナの乳首を吸っていたのだ。


 意識を取り戻してからは日本での事の話に夢中になっていた。そうして恋人達の時間が過ぎていくのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る