第292話 バブリモード再び

 セレナとの別れは辛かった。いつまでもそのしなやかな体を堪能したいのだが、彼女の方が大人だった。


「ねえ、志郎、久し振りに二人きりだから私ももう少し仲良しさんでいたいのだけど、そろそろオリリンの所に行かなきゃじゃないのかな?」


 俺が悲しそうな目をしていると


「駄目です!そんな目で見ないの!めっ!」


 後ろから抱きつくも


「1分だけだよ。しょうがないなもう。おいで」


 そうやって胸をはだけてくれる。

 そう、いつの間にかばぶってました。胸を揉み出してから直ぐにばぶっていたらしい。

 1分じゃ収まらず、5分位ばぶってました。


「ねえ、志郎ってば、天界に行った影響?私を求めてるのじゃなくて、また赤ちゃん返りしてるよ」


 乳首を吸っている時に言われ、はっとなりヒールを掛ける。


 なんとなくセレナの胸が女神に見え、揉みしだきたいな、顔を埋めたいなと、性的な欲求を満たしたいと思い、セレナの胸を揉み揉みし出してから記憶が途切れている。ちゅうちゅうしようとは思わなかったのだが、気が付くとちゅうちゅうしていて、無意識にバブリモードになっていたと。


「まずいな。セレナの胸を揉んで堪能しようとは思ったんだけど、ちゅぱちゅははしようと思わなかったんだ。また赤ちゃん返りか。最近無かった筈だから、天界に行った影響のようだな。悪いけど、ナンシーに伝えといてくれ。」


 そうして着替える。その間に食後の準備をセレナが指示し、服を着た後に食堂に向かう。


 しかし、気が付いたら


「はい、あーんちてくだちゃいねー」


 と食べさせて貰っていた。


 赤ちゃん返りしている時は赤ちゃん言葉を言わないとおれはクチを開けないそうだ。そしてスタイをしている。スタイと言えば知らない人から見れば響きが良いが、子育てをした事にある人なら分かる。そう、よだれ掛けだ。


 それと、赤ちゃん帰り中は妻達以外に俺を会わさないようになるべくしてくれている。しかし今日は天界だ。


 俺の護衛にフレデリカとレニス、世話役に宏美が行く事になった。

 誰も連れていきたくなく、仕方なく戦える者を連れていかなければだった。今の自分の姿を見れば拒否できないからだ。


 既にオリヴィアに赤ちゃん返りが酷いと警告が行っている。


 何故なら失禁までしていたのだ。こっそりクリーンを掛けてはいたが、おれば愕然としていた。


 しかし、天界を正常にしないといずれ下界にも影響があり、無視できないのだ。


 食後、皆に装備を着けてもらう。毎回くじ引きだそうで、今日はトリシア、セレーシャ、アンバー、クロエだ。何故かクロエも着替え争奪戦に参加していた。


 ひとりでも装備は出来るのだが、皆がやりたがるからついつい身を任す。そして、皆に行ってきますをし、天界に再び赴くのであった。

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