第263話 魔王討伐へ向けて
俺はクラリス達2人を対面させ、部屋で過ごさせていた。
俺は猛烈に空腹だった貯めにまずは食事をし、魔王討伐へ向かうメンバーをシェリーに集めて貰っていた。
一時間位してから皆に執務室に集まってもらい、クラリス達を呼んだ。
現在の魔王について、居場所や能力を確認する為だ。
能力はよく分からないらしい。ただ、奴隷の首輪は魔法を封印するのしか無いと聞いていたが、奴隷にするだけのを持っていた。
少なくともそれを作る能力はあるか、配下にいる筈だ。
能力の制約か、思い付か
なかったのか、俺のスキルで奴隷の主人を上書きするのは簡単だった。
気になるのは、公開レイプをさせているが、魔王自体はけっして犯さないそうだ。肌を見られるのがいやなのか、衆道の者か、不能者か。また、公開処刑をさせても、自らが処刑はしないし、直接的戦っているのを見た者がいない為、能力が分からないと。
常に側にいる側近が敵対して近付く者に対処し、魔王自体に戦わせる事をさせていないので戦闘能力が謎だ。
そういった話をセレーシャもしていて、謎が深まる。
そして俺の戦略は決めてシンプルだ。
先ずは魔王城に向かい、遠方から城を魔法で破壊し、魔王を外に引き出す。
不可なら内部に向かい、内部から破壊を試みて、その場にいれば退治する。
あまりの非道さに生かす選択肢は無かった。
状況次第だが、可能なら生い立ち位は訪ねたかった。
今日は俺の体調が完全ではないので、明日から俺が魔王城の方へ探しに向かい、ゲートポイントを確保する感じにする。
そうして魔王についての協議を終えて、まだ少し痛む頭を押えながら早々に眠りに着く事にしたのであった。
残念ながら、クラリスが布団の中に入り込んで刻印を刻むイベントは無かった。ちょっと期待をしていたのだが。
久し振りにただただねるだけだったが、何故か朝目覚めるとトリシアとリギアが添い寝をしていた。
魔力切れの後は賢者モードの為に、例えこの二人が裸で隣に居ても致さない位の自制が働く。
彼女達はやはり20歳までは刻印を刻むのはやめる事にしている。
年齢固定の関係でだ。
トリシアは今では完全な淑女だ。ただし本来未婚の淑女は婚約者とはいえ、布団に入りこまない。
まあ、ただ単なる添い寝も悪い気はしないのだが。
俺が目覚め、トリシアは、グラスに入れた冷たい水をさっと差し出し
「おはようございます!さあ、お水をお飲みになって」
と上品に渡してくる。
が、上品なのはそこまでだ。
自分の口に含めて、口移しで飲ませてきたからだ。
彼女は髪を伸ばしていた。以前はショートカットだったが、今は肩までの長さになっていた。まるで別人だ。
リギアも真似てやはり口移しだ。
まあ、ちょっとしたスキンシップだ。
クラリスの様子を伝えてくれた。親子で落ち着いているそうで、今日は屋敷組と服を買いにいくそうだ。
既に首輪は外してあり、クラリスも俺の令属者にしている。
概ね皆に受け入れられていると。
彼女達は残念ながらちゃんて寝巻きを着ていた。
俺の着替えを手伝ってくれている。
本来不要なのだが、いつの頃からか、妻達にねだられてやって貰っていたのだ。
彼女達は一旦着替えに部屋に戻り、着替えた2人にエスコートされ、食堂に向かい、皆との朝食となった。
そして食事の後、一人魔王城に向かい出すのであった。
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