第3章

第257話  進撃開始

 3日程休息日とし、今日から進軍のスタートだ。

 まずアルヒオーネ大陸で有人の街を目指す。

 既に主だった無人の街の金目の物の回収は数日で終わりそうな感じだ。休息日と言っても、調査回収する街へゲートにて兵達を送り込み、夕方ゲートで引き上げるのを行っていたからだ。


 城の方はルシテルやメイベル達にて調査をしている。食料は駄目になりつつある。大丈夫な穀物やイモ類は回収したが野菜類は駄目だった。店で並んでいる衣服も回収し、盗賊が

 来ても民家を漁るくらいしか物を回収出来なくしている。

 服や武器防具店からも主だった物は回収した。領主の館等からも金目の物は回収していっている。


 今日はいくつかに分かれる。

 俺が単独で飛び回り、別の方はセレナを含めた戦闘系で馬車で進む。

 そんな感じで無人の街を見つけてはワーグナーから兵を派遣し、金目の物は等は俺が回収するので、回収する物は一箇所に集めて貰っている。


 地球人はセレナ以外は置いてきている。SLの開発、製造や学校の設立をしたいというのでたたき台を作り上げたり、うる覚えの科学や技術の伝達や製品の開発に着手したりと大忙しだった。セチア達非戦闘要員の一部は各地方の連絡役と、各自の役割が決まっていた。有り難い事に、俺がするのは大まかな指示だけで細かい事は自ら考えて、調整役も決められていたりする。


 そうやって進むが、俺は調査回収している各町から何かある度に呼ばれているので、セレナ達とそんなに変わらない調査速度だ。俺はオリヴィアを連れているので飛ぶ速度は概ね地速70km程度だ。

 裕美達は戦闘力はかなりあるが、元々の性格が戦闘に向かない。その為技術伝達を行っている。


 そうしていると時折特殊な武器とかが回収されてくる。中には国宝級の武器もあり、そういった物は皇帝宮で保管する事とした。


 2日間は生きている者と遭遇しなかったが、3日目にようやく現れた!

 セレナ達が遭遇したのだ。一旦レニスとオーヴェンが一団の相手をし、セレナが念話で伝えてきたので城で落ち合い、少し手前に連れていって貰った。俺はオリヴィアを抱き上げて飛び、ライトを背中に出しながら上空からレニス達のいる所に降り立った。相手側は物凄く驚き、アリゾナは俺に恭しく片膝をついて説明をし、俺が一団を率いているのを相手側に知らしめた。


 相手は兵士約3000名を率いていた。

 隊長が出てきたので俺が相手をする。


 まず相手の隊長にギルドカードを投げて、俺がSSSランクの冒険者であると伝え、情報交換を行った。向こうは人の行き来や物資の行き来が止まった隣国を調査に来たと。


 俺達が隣の大陸から調査目的デ来ているのと、大まかな説明をすると、彼らが目指していた街へゲートを出し、無人である事を目で見て貰った。


 部下の何人かが見知った街だったので、本当の事と理解出来、その後で俺の立場を明かした。調査隊の来た街へ戻る事となったが、街を確認している間に教えられた方面に飛び、国境を超えて隣の国の言われた街の付近に着いた。

 そこからレニス達のいる街に戻っていくのであった。

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