第254話 宿題

 今日は総督達と貴族出身の妻達を集め会議だ。 又、タオ殿にも参加して貰っている。


 会議の議題は向こうの大陸の滅びた国をどうするか。昨日皆に案を出すように言っている。突拍子の無いのでもアイデアになるかもと言ってあるのだ。ただし、魔王をどうにかしないといけない。その後の話と、復興の算段だ。


 こちらから移民を送り込む

 犯罪者を連れていきそこで新たに生活をさせる

 開放した奴隷を送り込む

 他所の大陸へ人を送り込む余力はないので放置する


 向こうの大陸の別の国に状況を説明し、無効の大陸の隣国に丸投げ

 汚染地域がある為、出入り禁止とし、不毛の土地として1000年程立ち入り規制をする


 等だった

 但し、まだ魔王の驚異に晒されていない街の、金目の物は回収する。盗賊や反社会勢力の資金元となりそうな物は回収するか破壊し使えなくする必要があるとタオ殿が意見を出してくれたのだ。それは、移民を出す出さないに関わらず、盗賊達がが荒らすのは時間の問題だろうと。

 昼近くまで色々な意見を出して貰ったが、これといったのが無く、一旦タオ殿の意見を採用し、金目の物を回収する事とした。もう一度意見を考えるように指示をして解散となった。



 各地方も、先の魂食いとの戦いの影響から立ち直りつつあり、今はまだ回復中なのだ。

 実際送り込む事になったとして、行けるよ人数がどれ位になるか見当がつかなかった。


 また、総督達に各地方の実際の人口がどれ位か教えてと言うも、答えられる者が誰一人いない。

 調査をした事が無いそうだ。


 俺が下町の住人を送り込む事を聞くも良い返事がなかった。



 結局会議は長引き、そろそろ昼食の時間だったので今日の会議終わらせた。

 会議を昼で打ち切ったのは、俺は午前中しか働かないと決めていたからだ。

 今からは妻達の相手をする時間だった。


 とはいえ今日はセレナ達地球から来た者の集まりに参加だ。つまり新技術開発に協力する事になっていた。俺は積極的には参加しないが、時折顔を出している。ただ、電気を普及させるのにはハードルが高かった。ただし今進めているのは鉄道だ。しかも蒸気機関車。


 鉄道に詳しいのが実は百合亜で、鉄道好きなアイドルとしても有明だった。

 しかも、SLマニアだった。既に試作機が出来ていて、石炭の代わりに魔石を使うか魔力を込めるかだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る