第253話 再調査
俺はオリヴィアを抱いて上空からの広範囲の探索に切り替えた。
オリヴィアは放射線の影響を受けないからだ。
飛ぶ方向などを俺が端末を見ながら決めるが、端末に集中してしまう為に周りに異常がないか分からなくなる。その対処のお願いをしたのだ。時折魔物が見えるので、サラマンダーを大量に放ち、魔物のみの殲滅を命じ、周辺に魔物の気配が無くなったら、おそらく魔王がいると思う方向に向かい殲滅と探索を続けさせる。
それを時折行い、一週間も探索を行ったが遂に奴らの信号を捉える事は無かった。つまり、あの基地に戻った奴等が最後だったのだ。
最後に念の為と思い、基地があった所に行くと反応があった。信号を辿り土魔法を使いその辺りの土砂を除去すると、奴らの端末が有った。まだ周辺の土は熱を帯びており、腐敗が進んだ腕が地熱と腐敗による熱等か、端末が故障していたのか、生きていると判定したようだ。
更に剣を握っていたようで剣を発掘した。
そんな感じで最後は姿態だった。
最後と思い、奴らの飛行挺を操縦士してみる。オリヴィアも操縦席に座り、操縦桿を握る。
ザッツ小型のシャトルな感じの狭い操縦席だ。全長は12m位だ。
奇跡的に飛ばす事が出来て、飛行挺に反応がないか確かめていて、なんとなくで操作パネルを触っていたら何か武器を発射してしまったようで、それが当たった山が吹き飛んで驚いた。
地形を変えてしまったのだ。
やはり文明レベルが違い過ぎているので、文明レベルが上がったら解析しようと思い、収納にしまったのだった。
そして引き上げる時に置き土産で残っている魔力の8割を使い、大量にサラマンダーを出して、魔王がいると思われる方に飛ばし、魔物のみの探索と殲滅を命じた。
因みに普段サラマンダーには、魔物以外に襲われたら交戦せずに逃げる指示を出している。明確な指示は守られるのだが、曖昧な指示はあまり良くない結果を招いていたので、はっきりとターゲットを指定している。
皇帝宮に帰ると総督を含め皆を召集し、報告をした。
ゲートから来た奴らの排除が完了し、新たにはいなかったと。
ゲートから来た奴らの持ち込んだ物はほぼ回収したが、文明レベルが違いすぎ、強力な武器により山を吹き飛ばしてしまった事と、当面100年単位で封印する。
サラマンダーを大量に作り、魔物の殲滅を命じた。魔物の気配が感じられなければ、魔王がいる方面に探索をしていくようにしていると。
数日の休息の後にいよいよ魔王の討伐に向かう旨を説明して、宿題を出した。
死に絶えた国をどうするかだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます