第249話 殲滅戦
俺は次々に魔石を取り出し、スキルにて使役できる眷属を作り出しては、奴らにぶつけて行った。まずはミノタウロスだ。
次にオークジェネラルを大量に出し、その次はオーガだ。 当初奴らの混乱振りは激しかった。
バリアーの中でいない筈の魔物が突如出現し、どんどん数が増えて襲ってくるのだ。
俺はオーガをけしかけて、高みの見物を決め込んだ。それこそ文字通り高みの見物である。つまり上から眺めていたのだ。バリアーに掛かるギリギリの所で浮遊してみている。
オーガに命じたのは複数対1で潰せという事である。
1対1では奴らの戦闘力にに敵う分けがないが、奴が武器を発射し、誰か一人と対峙している間に他の者が囲って叩き潰す。 オーガは20体程送り出した。
少しするとこちらの多数対1という戦法が見抜かれたようで、向こうも単独で戦うというのを止めて、複数体複数の戦いになった。
隊列を組み、一斉にキャノン?を放ち殲滅しだした。
あっという間に形勢逆転だ。オーガが瞬く間に駆逐されていった。
途中までは見物だったが、それでも外に出ている奴らの1/3ぐらいは仕留めただろうか。
そして また地上に降りて ミノタウロスの大群をけしかけた。
10体程送り出したかが、 2、3体をやっつけるのが精一杯で奴らの隊列を崩す事ができなかった。
致し方がないので今度は俺自身も戦う事にした。
今度はリザードマンの大群だ。40体程をけしかけるがやはり奴らは隊列を組みリザードマンに対峙し、肩につけたキャノンからパルスだろうか玉を放ち殲滅を始めた。俺はそいつ達の後ろに転移して一気に数体の首を切断して回った。
奴らも馬鹿ではないので仲間がやられているのに気づき、俺に反撃を入れる。しかし俺はもう既にそこにはいない。そういった感じでどんどん全滅していき、八割方を駆逐する事に成功した。
次は建物の中から一際大きな奴らが異常を察知し飛び出してきた。
3体いるが、どうも指揮官クラスだ。
そいつらに他の者はお辞儀をし、今度はそいつらが相手をしようとする。
手には剣を持っていた。
今度は俺もそいつらの前に 姿を現す事を決断した。
物は試しに
「 お前達は何者だ?」
と聞いてみるが 返答は期待していないが、やはり帰ってこない。
そうしてその中の一体が 俺に対し一人で戦おうとするのて、俺も戦う事を決断し、アンタレスを引き抜く 。
そうしての剣での斬り合いが始まった。
奴は強かった。
パワーがありタフだった。
剣技は俺の方が勝っていたが力負けし、一度アンタレスを弾か出てしまった。 俺はすかさずそいつの懐に潜り込み 一本背負いを決め込んだのであった。
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