第250話 制圧

 一本背負いが豪快に決まり 奴は頭をぶつけた様で、ピクリとも動かなくなった。

 そうすると 次の奴が出てきた。そいつは剣を二本持ち 歩いてくるので俺も ライトソードを顕現し、二刀流同士で対峙する。パワーは確かに奴の方が上だったが、スピードと剣技はこちらの方が上だった。だんだん傷を与えていき、遂にヘルメットを剥ぎ取ってやった。そうするとやはり醜い化け物の顔が現れたが、俺はとっさに懐に潜り込み、気持ち悪いがそいつの顔に直接触れて、隷属契約を発動してやった。俺に逆らうなと命令したが、やはり無駄だった。 当たり前の如く俺に敵意剥き出しで向かって来るので、やがて苦しみだし、当然の如く力尽きた。

 ただ、一つだけ言えるのは、こちらの命令を理解しているという事だ。


 そして問題の3体目だ。

 そいつは先の二人よりも握り拳一つ背が大きく、体格もその分大きく、おそらくこの一隊を率いているリーダーもしくは 責任者なのだろう 。

 そいつと切り結ぶわけだが そいつは 肩には多数の奴が装着していたキャノンとはまた違う武器を装着していた。

 先の2体は装着していなかったが、こいつがどういう行動に出るかは謎である。

 しばらく切り結ぶとやはり 俺の方が技もスピードも上で、 鍔迫り合いになると俺が力負けし、5m位弾き飛ばされるという事が発生した 。1vs1の戦いを是とするのか好むのかわからないが、その他の奴は遠巻きで見ているだけで手を出そうとしない。

 俺はこいつらとの戦いにはまだ 転移を使っていない。 時間停止もそうだが、切り札というものは簡単に見せるものではないと思っている。

戦っているとスピードで勝る俺はこいつに傷を負わせていく。

 こいつも何かしようとしているのは分かる。何故なのかは肩に装着した何かがエネルギーをチャージしてるのが分かったからだ。

 そしてその瞬間が来た!切り結んでいる最中にその装置の中央部が光りだしたのだ。これはやばい!と思った瞬間に俺はそいつの後ろに転位し、奴の胴体に ライトソードアートを叩き込んだ。

 そして肩に付けた何かから放たれたのは かなり強力な 拡散ビームだったようで、俺の後ろいた一部の観戦していた奴が避けきれずにそれを浴び、一瞬のうちに蒸発して行った。

 かなり強烈なものであったようだが二度とそれを使わせる事はさせまいと俺はライトソードで刺した後にそいつの首を刎ね決着した。


 そこからは一方的だった。 先程まで見ていた奴らが一斉に襲いかかってきたのだ。


 残り15体程いただろうか。

 数で圧倒しようと掛かってきてはいるが、俺の方が圧倒的に強いのは目に見えている。念の為にさっきの相手の体を収納に入れた。奴についた武器を他の奴に使われると厄介であるからで、他にも何か特殊な武器を装備していたら厄介なので、早々に収納して行った。

 そうして 切り結んでいるわけだが、ちゃんと周りに注意を払いながら戦っている。

 敵わないと悟ったのだろう、誰かが端末を操作し始めたのが分かる。その為俺はそいつの後ろに転移して 腕を切断し、収納に入れて殴り飛ばしてやった。

 そうして 戦っているが不思議と逃げる奴がいない。

 10分程戦っただろうか、 気がつけば 生きている奴の気配はなかった。気配察知にて気配を探る も、やはり生きたものの気配はなかった。制圧完了だ。念の為に死体を全て収納に入れて、再度ここを制圧したと確認したのであった。

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