第154話 何とか
目が覚めた。何があったのか段々思い出す。
確か時間停止のスキルを使った筈だ。今は痛みがない。
一緒に寝ているナンシーとミザリイの乳房が露になっていて、乳首の周りが明らかに腫れている。
多分二人の乳首をずっと吸っていたのだろう。
ヒールをそっと掛ける。
またまたまたまた吸いたい衝動に駆られるも何とか踏みとどまる。
強烈に腹が減っているのと、下着が濡れている。
自分にクリーンをかけて綺麗にする。
多分かなり酷い幼児退行をして、二人の乳首を吸い続けた筈だ。
しかし、あまり覚えていない。
これだから封印したのだ。
物凄く反則技で、それこそ必殺技だが、反動が酷すぎて使いたくなかった。気のせいか使う度に反動が酷くなっているような気がしている。
今は夜中だ。悪いとは思うがナンシーを起こして抱きしめて起こした。
「すまなかった。あのスキルは反動が幼児退行で、記憶も無くなるから封印してたんだ。暫く俺は幼児退行すると思う。つまり、赤ちゃんプレイを求めると思う。あくまでもスキルの反動だからね。所でボスを倒した後の記憶がすっかり無いのだけど、誰かを蘇生してたような気がしているんだ。どうなった?」
「彼女よ。首を切断されたの。私は死にこそしなかったけれども、下半身を切断されたわ。恐ろしいのは、斬られた認識がなく、いきなり切断されていたの。ミザリイも気がついたら頭が床に転げていたと言うのよ」
アリゾナと同じだ。
死んだのはミザリイか。しかし蘇生が出来ていてほっとする。
「ちょっと何か食べてくるよ」
ダイニングでテーブルに座り適当に出したのを食べているとミザリィが飲み物を入れてくれた。
「起こしちゃったか。悪いな」
「ありがとね。私死んだんだってね。ランスのお陰でまた救われちゃったね」
「お互い様だから気にしないで。俺の方こそ迷惑を掛けたね」
「ふふふ。大きな赤ん坊ね」
「時々甘えさせてね。知っているのはナンシー、クロエ、ドロシー、メイベルだけなんだ。だから他には言わないでね」
ミザリィは頷きながら俺を見つめる。
そして黙って俺が食べるのを待っている。
明日からの事を考えると頭が痛い。万全を考えると、また時間停止を使わなくちゃだなと考えていた。
お茶を一緒に飲んで、それから一緒に風呂に入った。部屋に戻り二人と語り合い色々な事をして、程よく疲れてからもう一度眠りについたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます