第144話 地下は

 地下は既に兵士が歩哨をしている状況で、そこは牢獄と小部屋があった。牢獄はカーテンをしてあり、中が見えない。

 執事の案内でまずは小部屋を見る。

 絶句した。拷問部屋だったからだ。即刻中の物を収納に入れていき、ただの空き部屋にする。

 血で凄惨な状況で、クリーンではどうにもならず、ファイヤーボールを放ち消毒した。


 そして牢屋を見た。10部屋あり、6部屋に人がいる。全て女性だった。歩哨が全て女性で、あれ??っとは思っていたが、全て四肢が切り落とされた酷い状態だった。まだ怪我が癒えていない者がいるので、取り急ぎヒールをかけて傷を癒やす。


 皆裸だ。毛布を掛けているだけだ。クリーンを掛けてバスタオルを巻いていく。

 執務室に連れて来るようにと女性兵士に命じた。

 皆乳房も無い。顔も痣だらけで惨かった。一人は俺が抱き抱えて連れて行く。口がまともな者だ。


 状況を聞くと、何処かで食事をしていた筈だが、気がついたら四肢がなく、こんな状態だったと。年齢は23という。皆若い女性ばかりだ。何故か生娘が5人もいる。



 ただ、奥に死体があり、死んでいたのは男性ばかりだ。

 既に共犯者が捕まっているという。


 執事は聞かされていて、どうやら衆道の主人が、性的快楽を味合うのに切断された四肢を愛でるという。女性は声と胸がが嫌いとかで眠らせて切断し、男性は犯しながら四肢を切断していったので、痛みでショック死する者が多かったらしい。


 犠牲者は100名を超えているという。

 俺は生きている者に欠損修復を行う。

 皆に断りを入れる。胸の修復は裸を見ながらになるからと言うのと、どんな胸だったか分からないから元のと大きさが違っても許してねと。

 皆半信半疑だった。


 胸は、俺好みで体格から概ね予測したというより、サイズはステータスに出ているバストサイズを参考にした。ただ、77とチッパイが居たので84と大きく大サービスだ。


 他は元が82以上で、96というのもいた。最大でも86に抑えてと、少し美人にと念じた。ただ、元々連れて来られていたのは美男美女らしい。



 皆を治すと俺はメイド服を渡し、取り敢えず着させた。一旦部屋の外で待機して、全員が服を着るのを待った。


 執事と兵に死体の埋葬と清掃をお願いして、メイド長を呼んでいた。


 着替えが終わったので俺は部屋に入り、皆の状態を再確認した。髪が無いのがいたので、修復してあげた。


 俺は名乗る前に6人にもみくちゃにされた。感謝をされまくった。


 一人だけ既婚者だったので、家に返すようにした。2000万Gを渡してあげた。


 残り五人は冒険者だった。皆美人だ。

 希望を聞くも、何故か俺のハーレムに入れて欲しいという。

 触れてしまったからかと一瞬思うが、愛の覇者の影響でもない。勇者と誰も知らず、上級冒険者か貴族と思っているようだ。


 ドロシーに相談すると、身辺調査をし、一旦隷属契約をして俺に対する嘘を禁じて様子を見て、それからハーレムにすれば良いと。


 念話でクロエに聞くも同じだった。


 ひとまず宿に荷物を取りに行かせ、それから屋敷に来るように伝えた。

 皆繋がりは無かった。


 護衛の兵を付けてあげた。

 これからの事を考えると頭が痛い。


 五人が戻ってきたので、話を聞くと、仲間のパーティーは全滅していたと。結果的に五人はスタンピードから命を救われていた。

 皆複雑な事態に泣いていた。

 中には宿屋が全壊で一文無しもいた。


 一旦俺の庇護下に置き、パーティーを組ませる。前衛4人、後衛一人だ。ワーグナーのクロエに押し付ける。

 初心者ダンジョンでレベル上げだ。


 一旦奴隷にして、レベルリセットをした。


 年齢は17~21だ。23歳は人妻だった。


 又もや労せずしてハーレムメンバーゲットらしい。


 そして、死体の中にはまだ、死んでから24時間経過していない者がいるという。ひとりだけ、治療の為に別室に連れていっていたと。そこに安置されていた。


 一際綺麗な女性だった。気品のある佇まい。歳は20前後。貴族かな。

 昨日の昼頃亡くなったと。

 治癒術師が足りず、間に合わなかったと。


 屋敷の最後の死亡者だった。


 この娘も生娘だ。

 間に合うかな。


 急ぎ死体を寝室に連れてきて貰い、先ずはヒールと欠損修復。

 76を82にしてあげた。


 欠損修復した面子と連れてきた女性陣を集めて、事後を託して死者蘇生を行った。


 ドロシーが何か言いかけていたが時間が無く蘇生させた。

 心臓が鼓動開始と共に俺は意識を手放した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る