第125話  ロトナ

 ロトナを連れて早速買い食いをしに行った。多分した事が無い筈だ。串焼きを買い渡すと戸惑っていたので、先に食べ始めると真似し出して熱いとか唸っていた。


 頬にタレが着いていたので指で拭い舐めとると顔を真っ赤にしていた。


「屋台は初めてか?」


「うん。馬車から見掛けても許されなかったの。熱くて美味しいね」


 いつも毒味の終わった冷めたのしか食べないと言う。


 手を繋ぐと固まっていた。

 大丈夫かこの子と言う位にうぶなのだ。こんなんで夜大丈夫か?と真剣に心配を始めた。あまり時間がないので、見晴らしの良い高台に移動して黄昏ている。


 夕焼けに照らされた街並みにうっとりとしていて、キスをしているとやはり顔が赤い。


 ネックレスを取り出し、いつものプロポーズを改めてすると完全に固まったのでネックレスを付けてあげた。


 あううとか言っているので誘惑に負けて暫くモミモミしても反応がないので、最終手段に出た。

 こちょこちょよしてやったら、流石に戻ってきた。

 いつの間にか付けられたネックレスをうっとりと見つめていたので、ゲートで待ち合わせ場所に行き、シカゴ達と合流してレストランに繰り出した。


 フルコースだったが、流石にロトナは上品に食べるので見直したが、やはり志郎はだめだった。


 そう言えばと思い軽装になった女騎士に


「そう言えば君の名前知らないな」


「これは失礼しました。ラニーニャと申します」


 流石に閣下とか陛下とは言わないのには感心した。


「ロトナはラニーニャの事を見知ってるんだっけ?」


「たまにアリアの稽古相手をしてるから見掛けるだけね。でも噂は聞くのよ。自分より弱い奴には靡かないと。ねえシカゴさんに負けて靡いちゃったの?ねえねえ?」


 うわー始まったよと思うも


「ええ、先日の訓練でまるで相手にならず、自らの傲りを痛感し、シカゴ殿の寡黙で男らしさに惚れたのです。シカゴ殿私と結婚しては頂けまいか?」


 まさかのプロポーズにロトナはおろおろしてキャーとか言い煽っている。勿論おろおろしてる振りだ。シカゴが俺の顔を見るので頷くと、ただただラニーニャの手を握り頷いた。


 ロトナはイヤーンとかきゃーきゃー遂に姫騎士が落ちたとか言っていた。かなり有名人のようだ。


 二人を残し支払いをして、先に宿に引き上げた。


 部屋に戻りまずはオリンズの所に行くとドアが開いたので声を掛けて中に入ると侍女とオリンズがそこにいた。戦闘中だが目が合ったのだが手を振りそっと部屋を出て行った。丁度シカゴ達が戻ってきたので、今日はラニーニャの部屋に鍵を閉めて過ごせと言い、耳元に部屋で見た光景を伝えると珍しく笑っていた。


 部屋に戻る途中でオリンズか慌てて出てきたのでシカゴの事を伝え、侍女との関係を聞くと少し前からたまたま知り合い、身分を知らないで付き合っていると言う。


「ちゃんと将来を考えてやれよ。奴隷だから結婚云々と言うなら解放するからな。頑張れよ」


 と言い部屋に戻り、ロトナにオリンズと侍女の事を伝えると知って居たのだった。


 そして刻印の儀式が待って要るのだか、


「ロトナが大丈夫か?君は余りにピュア過ぎるから心配なんだが」


「うん、あ、あ、せにゅね、頑張るからおにぇがおいね」


 かみかみだったが、まずは風呂を一緒に入り、念入りに洗って上げたです。終始真っ赤で可愛かった。


 刻印の儀式をいよいよとなり、改めて愛を囁き頷いたので、優しく抱き締めてから愛していったのだった。

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