第102話 帰宅

 奴隷の受け取りがあるので、まずは奴隷商の商談室にて説明を受けるのだが、今日は引渡し前教育と言うが、日本人だけ連れ帰ると、奴隷から解放するから教育は不要と、自分の同郷だからと納得させて、クロエとオリヴィアにまずは受け取らせて、屋敷にゲートを繋げてクロエの部屋に急ぎ行き、彼女にはまず俺が話した。


「君は日本人だろう。俺も日本人だ。だから助けたのだが、早目にこの世界に来た時の話をして欲しい。取り急ぎする事があり、説明は後でするけども、先ずはこの首輪を外すよ。それから彼女達と風呂に入って体を清めておいで。ただ、首輪を外すのに奴隷契約の変更をする必要があるのだけど、隷属紋を胸にする必要から少し胸を触る必要があるんだ。ちょっとごめんね」


 と言い彼女の貫頭服の下から左胸を掴み奴隷契約を変更し、首輪が割れると彼女は泣き出し、俺に抱きついてきた。


 二人に彼女の風呂をお願いするも俺の腕を離さない。

 話を聞くと久し振りの日本人で嬉しいと言う。しかもこちらに来て半年で来週17になると言う。 


 名前は皆川 百合亜 みながわ ゆりあ


 こちらの世界に来た時の事はよく分からず、気がついたら奴隷商人の屋敷で奴隷になっていた。そして奴隷として教育されて今に至ると。


 俺は抱きしめて頭を撫でてあげるとひたすら泣いていた。

 風呂に一緒に入って欲しいと言う。

 クロエに聞くと一緒に入れば良いと言い、私も入ろうかと言うので刺激が強すぎるからと断り、聞く相手を間違えたと反省していた。 

 仕方ないので一応聞くが  


 「君と一緒にお風呂入ったら俺は理性を押さえられず君を犯すかも知れないよ?」


 「ううん、うん大丈夫だよきっと。さっきねー、貴方に触れた時そのねー、見えたから、今はそんな事しないって分かっているからーねー。私を救ってくれて有りがたかったの。ありがとう」


 と頬にキスをしてくる。


 確かに触った時に何がが見えたが・・・・・あっ彼女も  うはー  

 数年後の彼女は正に女神だった。多分20歳位かな。やはり幻影の見えた場所は日本じゃなかった。

 ヤバいな俺は。伝説に程遠いと思っていたが、ボレロに着いたらきっと殺されるな。


 二人で風呂に行きバスタオルで体を隠すように言うが拒否され、仕方なくそのまま入るが不思議と興奮しなかった。彼女は俺にオークションでは化粧で見えなかった肌を見せたかったようだがそれは酷かった。痣だらけで彼女の胸を見て元気になりかけたのが萎れたのだ。

 ヒールでは治らないので、欠損修復と唱えると見る見る痣が消えてすべすべの肌になり、また泣かれた。そして寝ているのをガン見され恥ずかしかったが


「凄いです。紳士様なのですね。奴隷教育で男性が性的に興奮するとどうなるものか教えられましたが、凄い自制なんですね。やはり運命の人なんですね」


「じゃあ洗うけど恥ずかしかったりして自分で洗うなら止めるから言うんだよ」


 と彼女の希望で全身を洗うのだか、確か手帳に清めの儀式の事が合ったが正にそれだな。繰り返し刷り込まれたのだろう。

 子供を洗うように丁寧に洗ってあげると、彼女が俺を洗い出したが、今は好きにさせたのだ。しかし特定の場所を念入りに洗うのはやめて欲しかったが、耐えきったが。


 彼女の年齢から後3年は手を出さない筈だが、3年後には・・・・・幻影の内容は・・・


 風呂を出てからしまったなっと気がついたのは、彼女の服がない筈と思ったからなのだが、誰かが用意していたのでホットするのも束の間で、下着から着せる羽目になったのだ。


着させて欲しいと懇願して来るので俺を試してるのかと思ったのだか、奴隷教育の一環で男が悦ぶ事としてねじ込まれた行動だと今更気がつき、性的に興奮していない事を身をもって感じてもらう事したのだったが、それはこの後同じ行動に出ない為だ。


 風呂を上がるとセチア達が帰ってきていたのでオークションの事を話しゆりあを紹介し、セチアの事を話すと


「志朗さんて実は凄い人だっんですねー」


 等々話しをしていると食事の時間になり、ゆりあを皆に紹介し、彼女が転移者と説明し、皆に受け入れて貰い食後は俺とセチアの部屋で一緒に寝る事となった。

 俺の両脇にセチアとゆりあが寝るのだが、ゆりあは今まで辛い日々を過ごした為か、俺にしがみついたまま寝て行き、そんなゆりあを撫でていると俺も眠りに着いていったのであった。

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