第99話 復活
ふと意識を取り戻すも体がまだ動かない。
そうじゃない!セチアが必死に涙を流しながら俺を蘇生させようと心臓マッサージを行っているのが分かる。
その傍らにバスタオルを掛けられたオリヴィアが横たわっているが息をしていないようだ。
上からそう俯瞰しているのだ。
なんて事だ!と思い自分のステータスを見ようと念じるが何もでない。
5分位セチアが俺を蘇生させようと心臓マッサージしていると急激に体から離れた恐らく魂だけの俺が自らの体に飛んで行った。
そして目が覚め苦しさから激しく咳込み、口を押さえて泣いているセチアに
「何があった?俺は死んでたのか?」
「ああよかった風呂から叫び声が聞こえたら湯船に沈んでいたんです」
どうやらおしっこまみれの湯船に沈んでいたようなので三人にクリーンを掛ける。
オリヴィアは息をしておらずお互い裸のままだったが、俺は慌ててオリヴィアをお姫様抱っこで部屋まで連れて行き、セチアにサポートをお願いしている。
まだ温かいオリヴィアを俺の前に座らせてバスタオルを剥ぎ取りその芸術的な胸をしっかり掴みその感触に鼓動が感じられない事に焦りを感じつつも
「すぐ生き返らせてやるからな!セチアが俺を生き返らせてくれたように俺がオリヴィアを生き返らせてやる。セチア愛している。ありがとう。気絶すると思うから後は頼んだ!蘇生!」
と言うと魔力がごっそり持って行かれ意識を失いかけるが段々と心臓が鼓動を開始しはじめた事が分かり、手にしっかりとしたドクンドクンと言う鼓動を感じて蘇生が成功したと確信して直ぐに意識を失った。
ふと気がつくと目の前には有るのはまだ致した事のない知らないパイ乙だった。
誰かに抱き寄せられていて胸に顔が埋もれている感じだ。
少しだけペロッとしたけどちょっとびくんとなっただけだ。
頭の位置を変えて耳を心臓の辺りに置いてその鼓動を感じているが、背中にも何かを感じる。
心臓の鼓動の主は鼓動が速くなっているから起きているようだ。
背中に居るのが誰かは分からないが寝ぼけたふりをしようとげすモード発動している。
揉んでみると感触に心当たりがあった。最後に揉んだのがこの感触だ。
「オリヴィア体は大丈夫か?」
「あら?よく分かりましたね!やはりおっぱいですか?」
「ねえ君達俺をなんだと思ってるの?心臓の鼓動だよ」
「すけこまし」
クロエの声だ。俺の事をそういうと俺の頭をその大きな谷間に埋めて
「ねえランス貴方大丈夫なの?数分心臓が止まっていたと言うじゃない。ひとまず私の鼓動を聞いて落ち着いてね」
言っている意味は不明だが確かに落ち着くんだよな。オリヴィアはドキドキしてるけど、クロエは大人の余裕感?鼓動が平時のそれなんだ。
暫く二人とイチャイチャしているとセチアが入ってきて俺を二人から引き剥がすと裸なのに無理矢理立たせて、俺の体をベタベタ触り異常がないと分かると安心して俺に服を着させはじめた。クロエ達も裸ままそれに加わりあっという間に着替えが終わってしまった。二人はわざと俺の方を向きながら服を着て
「イヤーン!ランスのえっちい」
と何故かクロエが言うのであった。
「改めて迷惑を掛けたね。セチアが俺を必死に蘇生してくれたおかげで俺は今生きているし、それがなければオリヴィアも生きてはいまい。セチア愛している」
二人が居るがお構いなしにセチアを抱きしめ激しく揉みしだきながら熱いキスをして感謝をしていると、扉越しにノックと朝食の準備が出来ている旨メイドさんが伝えてくれた。
6人には今日まではお客様で、明日からそうじゃないと言って有る。
食堂に入るとみんなが既にいて
「おおランスロット殿もう体は大丈夫、丈夫なのか?」
「ええお蔭さまで大丈夫ですよ!」
そう言うとアレイ殿が安堵していた。
そして朝食を食べて講習組はソソクサと出掛けて俺は剣術訓練に励むのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます