第98話 夜のスキル付与事故でランス死亡
奴隷商から買い取った奴隷を屋敷に連れてきてから、まずオリバーの部屋に連れていき、クレイ殿とタオ殿を呼んで経緯を説明して屋敷を買うまで客室を借りることにした。
セチアが購入奴隷に向かい説明していった
「この方は真の勇者で数日後から最近発生したダンジョンに入ります。ランスロット様は寛容な方ですが秘密は守ってください。今から欠損を修復していただけます」
等と俺に替わって説明をしてくれたので早速修復を行い皆が俺を崇拝の目で見つめていた。それもそのはずで、この世界で欠損修復を行えた記録がないのだ。
気がつくと6人が平伏して永遠の忠誠を誓っていたので俺は驚いていた。
手帳にかなり感謝されていたとはあったが、斜め上だった。
そして俺は褒められると調子になり出来る子なんだ。
勢いのまま奴隷契約を変更して首輪を外すとお祭り騒ぎの状態で、神様呼ばわりだった。
まずは服を着替えさせて、ちゃんとした服を買いに行く事とした。
服屋にて全員に普段着3着と靴、下着数組と、戦闘要員の2名には冒険者用の服を、残りの4名には屋敷の仕事着を選ばせる。夫婦には暫く子供の達の親代わりをお願いした。
オリバーにこの場を任せて俺は戦闘系二人を連れて防具を買いに行った。
武器は収納に沢山有るので良いのだが、防具はそうはいかない。
二人に遠慮されたが強めに意見を言った
「俺は君達を奴隷として扱わないし、奴隷として振る舞う事を望まない。
それと俺は奴隷にこそ良い防具を与えるべきだと思うんだ。主人を守るのに死んでしまっては意味がない。生きて居てこそ主人を守る盾になるんだ。だから俺の為に妥協せず買ってね。それと君達はボレロにて妻達と合流出来たら解放するつもりだ。今日は一人1000万は使えるからその範囲で良いのを選んでね!」
と選ばせてオークション奴隷の分と残りの4名の革鎧をも目測で買っておいた。
装備を整えてギルドで落ち合い6人の冒険者登録を行い、明日の初心者講習にねじ込んだ。
因みにオークションの戦闘奴隷は初心者講習受講済み扱いなので初心者ダンジョンに行けるのだ。
そうこうしていると暗くなってきたのでオリバーもクロエも仕事が終わり帰る時間だったので馬車で帰る事となり、セチアに念話でこれから全員でギルドから帰る旨伝えた。
帰るとセチアが上品な服で出迎えてくれ、すっかり元気になっていた。
まず女性陣を風呂に入れて俺は男性陣と入り全員小綺麗にしてから食事となった。
どうもアレイ殿の俺の扱いが彼よりも上の格付けのようで困っていた。
食事の時にお願いをしておいたのだが、子供達にメイドと執事の仕事を教えてほしいのと、夫婦が屋敷勤め以前していたので、自分達が屋敷を手に入れるまで使って欲しいのと、部屋を今日は貸してほしい旨を伝えた。
食事後俺達の部屋に6人と俺、セチア、オリバー、クロエが集まり今後の事を話す為に俺の奴隷である間の成長補正などを説明した
「明日は全員初心者ダンジョンに行く為の資格を得る為に初心者講習を受けてもらう。初心者ダンジョンは屋敷の要員でも盗賊等から身を守れる強さになるためだ。その後の本格的なダンジョンは希望者のみだから心配しないでね」
今日は部屋を3部屋貸してもらった。
夫婦で一室
兄弟で一室
戦闘系二人で一室だ
食後俺達の部屋にオリバーとクロエがスキル付与の為に来ている。
予めどうなるかを説明しているが一応二人の着替えはセチアにお願いしている。今日は小浴場を借りてまずはクロエが行うのだが、二人共隷属契約を行う事となった。やはりメリットが大きく希望されたのだ。それと今度の初心者ダンジョンに一緒に入るというのだが、その存在を知った時には既にC級冒険者だったので行って居なかった。
付与するスキルは肉体再生と生活魔法、隠密だ。
湯船にバスタオルを巻いたクロエが俺の前に座っているのだが、強烈な色気に興奮してしまい、腰に当ててしまっていた。
少し真面目な話をしているとようやく静まったのだが、クロエが俺が元気な事に何も言わないので助かっている。
まずは左胸のアンダーバストに手を当てて奴隷紋を刻んだ。胸元の開いたドレスを着る事が貴族の娘である以上、多いのでいつもの場所では周りに気がつかれるので、アンダーバストに施したのだが
「はああうううああランスを感じるうう」
とセクシー喘ぐので困ったが、クロエの心臓の鼓動はもの凄く早く緊張しているのが分かるが、続いてスキルを付与するが彼女は唸るだけで今までの誰よりも早く失禁と気絶をしていたのだが暫くモミモミしていて我に返り気絶している事が分かったのでお湯を抜きクリーンを掛けてその見事なな裸体に外れたバスタオルを掛け直し、脱衣場にいるセチアに託してお湯を張り直しに戻っていった。
用意が出来たので脱衣場に行くと準備が出来ているオリヴィアが裸でいたのでバスタオルを巻いて湯船に浸かった。
奴隷紋は問題なくいやちょっとだけ俺が胸の感触に涎が垂れた以外特になかったが、スキル付与で問題が起こった。
急激に魔力が吸われ中断すら出来ず俺は
『がああああ』と叫び声を上げるとブラックアウトしたのだ。
そう心臓が止まってしまったのだ。
俺はブラックアウトする前に自分の心臓が停止した事を理解してしまい
『あれ?おかしいな俺このまま死ぬのか?クロエとオリヴィアとまだ致してないのに!』
と死ぬ間際までしょうもない事を思いつつ最後の力を振り絞り胸を揉む腐れ外道だった。
どこかで
「死んでしまうとは情けない」
と聞こえた気がする。
「さようなら・・・・・」
と最後に心で呟いてブラックアウトしたのだった。
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