第39話 デートしよう♪

 お昼の時間だった。


 シェリーが食堂にいた。


「おはようございます。お務めお疲れ様でした。クレアが様子を伝えてくれました。羨ましいです。」


 買って置いた昼食を出して二人で食べた。4人が起きてきたら食べるようにとメモを置き柔らかいパンとスープを置いていく。

 二人で食材を買いに市場に向かう。今まで宿暮らしだったがこれからは作る必要が有る。


 3日分位の食材を買い込む。


 雑貨屋で食器や生活用品を買い込んだ。その後、皆におやつを買おうと俺が提案しいくつか買いこみ屋敷に戻った。


 明日の予定を考える。新入り4人をギルドに連れて行き冒険者登録をする。


 今後の事を考えると冒険者登録は必要になる。シェリーに任せるている。


 明日は4人の事はナンシーに任せることにする。


 俺は今日はこの後明日鍛冶屋やら服屋やら完成したのを取りに行く。


 今日の夜は4人に俺の家族なった事のお礼と家を手に入れたお祝いに出前を手配している。

 と言うより正確にはレストランのシェフを呼んで7人分の料理を作って貰う事にした。


 俺は料理が殆ど出来ない。バーベキューは別だが、単身赴任の時はたいてい弁当を買って食べている。


 少し時間があるのでシェリーを呼んでジェネラルのエストックにオーガの魔石で強化を行った。


 一発成功。エストック+8となる


 ミスリルのエストック  硬さと威力が80%アップ 80%の確率で睡眠を与える。


 かなり凄い。シェリーに使って欲しいと渡すと驚いていたが、


「有難うございます。大事に使いますね。」


と抱き付かれて感謝をされた。


 他にも短剣に強化を行う。4人へ当面の予備の武器として渡す分を強化したのだった。


 キングから貰った武器はミスリルで出来た聖属性のブロードソードだった。


 効果は通常武器では切れない者達を切り裂くだった。


 また、込めた魔力によりその力を増すし、使用者の魔力上限の上昇と供に成長する。例え折れても自己修復を行う。


 シェリーに俺の状態を見ていて貰い、先日の刀の事もあるのでいざとなったら俺の手から剣を取って貰うためにお願いした。そして魔力を籠める。


 一気にごっそり抜かれていき半分位吸われてようやく止まった。神々しく輝いていた。


 取りあえず俺のメインウエポンかな。


 シェリーに明日は二人でデートをしようと誘う。


 驚いている。黙って頷く。時間を指定して待ち合わせ場所を決める。


 屋敷を一緒に出るのではなく待ち合わせの方がデートって感じがする。


 俺は先に出て4人をギルドに連れて行き、ナンシーに預けてから向かう。

 明日シェリーにも刻印の儀式を行う事を伝え、シェリーの了承を得た。


 俺はシェリーに武器や防具の店に行くので4人を任せ出かけると伝え、屋敷を出ルので有った。


 先ずはギルドに行きナンシーに会う。ナンシーは


「ギルド服有難う」


と新しい服を嬉しそうに一回転して見せてくれた。


 スカートがミニから普通のサイズになり、安心して見ていられるようになった。俺のパンティーは確実に守られる!。サイズの合う服の為、元々人気ナンバーワン受付嬢であるが、格好良く見れて更に魅力が加わった。スカートは素材が柔らかく、履き心地の良い生地に替えている。快適度が段違いだそうだ。


 そして何か俺にプレゼントしてくれた。素敵なラッピングだ。青い袋にリボンで結んでいる。


 早速取り出すと!おしゃれな服だった。センスが良い。ナンシーとのデートで着ると決めた。


 明日の事をお願いする。4人をパーティー登録をし、ブラックオニキスに入れておくのと、お金は払っておくので防具屋で4人の鎧を調整して受け取るようにと。


 昼食をどこかで食べさせて、屋敷に連れてきて貰った後は、掃除をさせてとお願いした。


 先日話していた初心者講習が2日後に有るというので、参加手続きもお願いする。


 それと休みを聞くと2日後と3日後なら取れるという。


 じゃあ二人きりでデートをしようと、その日は刻印の儀式を行いたい事と為泊まっいって欲しいと伝えた。


 ナンシーは驚いたが嬉しそうに泣きながら了承の旨伝えてきた。待ち合わせの場所と時間を決める。

 ギルドを後にして先ずは武器屋で四人の武器をいくつか買った。次に防具屋にて女性用の皮鎧を見繕い、明日調整に四人が来る旨伝えお金を払い調整をお願いした。


 次は野営の為のテントを三帳買い、寝具を扱っている店にて寝具を七人分を買ってしまった。


 これで野営が劇的に変わる。

 温い野営になってしまうが構わないだろうか?良いよね!


 最後は鍛冶屋だ。親父は


「何だ今日は野郎1人か。この前の綺麗なねえちゃんは連れてこなかったのか?」


と聞かれた。意外だった。寡黙なおっさんと思っていたが、


「別の用事をお願いしたんだ。」

「そうか。ほれ出来てるぞ」


と鞘に納まった刀を投げて寄越した。


 ずっしりとした重さ。柄はしっくり来た。鞘から抜くと手に馴染んだ。シンプルで握りやすかった。


「凄いな。これはは良いな」


と言うと親父は満足そうに頷き、手でしっしと俺を追いやった。


「サンキュー又来るよ」

「次はちゃんと女連れでこいよ」


と見送られた。俺は片手を挙げ了解の意を伝えた。


 買い物を済まして家に帰る。何故か4人がホールで俺を出迎える為集まっているのが判った。


 家に帰ると6人が迎えてくれた。既にナンシーも仕事を終え来てくれていた。お祝いをするからと食事をしに来て欲しいと呼んでいた。


 4人はメイド服だった。


 まだ準備中だったので先にお風呂に入った。シェリーとフレデリカがお風呂で俺の世話をした。


 他の者は馬の世話や家の掃除、荷物の片付けを行っている。俺のお風呂のお世話は背中を洗う事と、体の拭き取りである。固定でやるのでは無く、皆で交代で当番をする事になるんだとか。

 貴族のメイドが主人の着替えも手伝うあれであるが、断っている。妥協して背中と頭だけとした。

大人になってからパンツを穿かせて貰うってどうよ。この世界じゃ当たり前に貴族はメイドにさせているが俺には恥ずかしすぎた方


 夕食の準備が出来たので皆席に着く。4人は遠慮しようとしたが、今日の目的が4人との絆を得た事を祝う席のため有無を言わせない。


 シェフが腕を振るってコース料理を順次出していく。家族で食べる食事は別格の美味しさだった。


 やがて楽しい食事も終わり就寝時間となる。シェフが帰った後ナンシー以外の全員で打合せをする。ナンシーは今日はもう帰って行った。


 まだ4人は体力が弱っているので無理をしないようにと、明日はギルドに行きナンシーの指示を受ける事、俺とシェリーが終日別行動の為夕食を作って食べるように、家の掃除などを皆で行っていくよう指示をした。


 そして大事な事を話した。俺が45歳であり、18才に戻されて転移した事、ギフトがとんでもない事等と俺の事を伝えた。皆には奴隷と言う事は隠すように指示をした。

俺の事は屋敷内や俺達のみの時は呼び方は任せるが、人前ではランスかランスロット様、ランスロットなどと呼び、ご主人様と言うことを俺が嫌だとお願いした。


 それと今日だけは俺は一人で寝たいと伝えた。まあ恐らく最初で最後だろうけど。


 そんなこんなで解散となり全員がキスをおねだりしてきたので、おやすみのキスをしてから寝室にて一人で休む事にした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る