第3章
第36話 奴隷獲得と新たなる決意
day11
ふと気づくと見覚えの無い洞窟いや、ダンジョンだろうか。殺伐とした空間に1人でいた。恐怖に駆られ何かから逃げていた。絶対に勝てない。絶望的に逃げ回るがついに袋小路に追い詰められた。迫ってきたのは女が率いる一団で剣が俺を突き刺す。
女が俺の髪を引っ張り地面に叩きつけてきた。
「助かりたければ足を舐めなさい」
その女、第2王女が高慢な態度ですらりとした足を俺に向ける。
俺は必死に足を舐めた。
そして足蹴にされる。
「最後の望みを言いなさい」
と言われ、おかしい。これは夢だ。急に自覚し最後の望みを言う。
「おっぱいしゃぶらせて」
と言うと第2王女が胸を出した。俺はかぶり付こうとしたら、
「ランスロット様、ランスロット様。大丈夫ですか?」
天使の声でふと目覚める。俺は大量の汗をかき、呻いていたそうだ。
変な夢で妙に生々しかった。
気がつくと震えていた。シェリーが背中をさすってくれていてナンシーはオレを胸に抱き寄せている。どうやら最後には悪夢に打ち勝った様だ。
間もなく俺は落ち着いた。
またもや壊れてきた様だ。
体を起こすとナンシーがお茶を入れてくれている。気が利くレディーだ。
ナンシーに代わりシェリーが俺を抱きしめてくれていた。
ふと、頭のモヤモヤが晴れて自分が何者かを思い出している事に気がついた。名前大事だよね。
どうやら名前を忘れた為に恐怖が俺を悪夢に引きずり込んだ様だ。
お茶を飲むと落ち着いた。
「心配かけたね。介抱してくれて有難う。怖い夢を見たけどもう大丈夫だよ」
まだ夜中だったので再び寝た。
目覚めると朝だった。
悪夢は再び現れなかった。夢を思い出したが、俺ってしょうも無いよな。悪夢でもパイ乙の事考えてたな。
着替えを済ませると三人で朝食にする。
久し振りにあーんである。抵抗するも、先程のご褒美にと言われ仕方なく身を任せた。嬉しいんだけど、めっさ恥ずかしいんだよね!
部屋に戻り、三人でギルドに向かう。
主人にお世話になったお礼と、ちょくちょく食事しに来ると伝えた。
そして馬車でギルドに向かう。
表に馬車を駐めナンシーが出勤し、すぐにアドバイザーとして出掛ける。
シェリーが馬車に残り、俺は不動産屋へ。
担当のスタッフが書類と鍵を持ってくる。
合計4人で、とても近いが馬車で向かう。
程なく屋敷に到着して中に入る。
一通り屋敷の中を確認して問題ないので受け取りのサインをし鍵を受け取った。
これで晴れて俺は屋敷の主と成った。
不動産屋が帰ると馬を厩舎に入れて、馬車を小屋に入れて鍵を閉めた。
先に2人が玄関を入り、俺を迎え入れた。
先ずはシェリーが
「ようこそご主人様」
と。俺は嬉しさの余りシェリーにキスをして脇に手を入れ抱き上げくるくる回った。
「ヒャー」
と嬉しそうな悲鳴が聞こえた。
ナンシーは
「ご主人様おめでとうございます」
と言うのでキスをして抱き上げた。そのまま何回転かして大いにはしゃいだ。
「今日からここが我が城か」
と言うと2人はうっとりと見つめてきた。2人の頭を撫でながら
「さあ荷物などを入れて住めるように準備しよう!」
意気揚々と準備を始めた。先ずは食堂にテーブルと椅子を置き並べる。
次にキッチンに食器棚を置く。食器を棚に入れるのはナンシーとなった。
シェリーには客間の準備。家具やベッドなどは俺が次々に出して回る。
奴隷を住まわせる場所はシェリーに任せている。
昼前には一通り家具を置き終わった。
近くで手早く食事をして3人で奴隷商に向かう。馬車で向かう事とした。
商館に着くと奴隷商の主人が待ち構えていた。
「ようこそおいで下さいました。つつがなく納品の準備が整ってございます。」
と早速応接室へ案内された。
4人が連れて来られた。4人ともごく普通のワンピースを着ている。首輪が無ければ奴隷とは思わない。
奴隷商が
「この方がお前達のご主人様だ。精一杯奉仕して寵愛を勝ち取ってみろ!」
と言い
「ランスロット殿、自己紹介をお願い致します。」
と言われたので
「俺が君達を購入したA級冒険者のランスロットだ。言っておくが君達を性奴隷にする為に高い金を出しているのでは無い。
先ずは最低でも自衛できる位の力をつけて貰う。適性によっては一緒に冒険者として活躍して貰う。少なくとも一人はメイドとして屋敷を任せる事になる。君達の事はこちらのシェリーに指導を任せる。彼女に従うんだ。彼女は俺の恋人でもあるし、冒険者でもある。そして彼女はナンシー。冒険者ギルドの受付嬢で俺の専属契約者にして恋人だ。」
と話しシェリーが颯爽として言い放つ
「第一奴隷のシェリーだ。近いうちにご主人様のハーレムに入る。そして第二婦人に成る予定だ。私の後に第一奴隷を誰かに譲るから、勝ち取れるように頑張って欲しい。」
ナンシーは聖母の如く優しい口調で
「受付嬢しておりますナンシーです。ランスロット様の正妻ですのでお見知り置きを。」
いつの間にか既に正妻に成っている。まあいいか。
奴隷商から各々に名前を伝えて欲しいと言われたので俺は
「元の名前や、既に思うところのある名前があれば言って欲しい。」
と問うが誰も言わない。
「そうか。では君達に俺が名前を付ける。もしも親から貰った名前や自ら希望する名前に変えたい場合は申告するように。」
と言い一人づつ奴隷契約を行っていく。
契約は奴隷商が右手で首輪に触りながら魔力を流し
「奴隷契約譲渡」
と言い次いで俺の頭に右手を添える。俺は掌に小さく切り傷を付け血を少し付け一人目の首輪に手を添えると
「奴隷3を取得しました。名前を付けて下さい」
と出た。奴隷商は
「一人目の譲渡が終わりました。首輪は魔法を封印しております。奴隷紋が宜しければ一人につき500万掛かりますが術者を手配して施しますので、いつでもご相談下さい。調教後がお勧めでございます。先ずはお名前をお付け下さい。それで完全にこの者達はランスロット様の物です。夜伽も十分楽しめると思います。どうぞお楽しみを。
最後に奴隷を手放す場合でございますが、購入確定後にお気に要らない場合や飽きた等ご不要になりましたら、販売致した奴隷商、今回の場合私にて買い取り義務が有り拒否が出来ませんので、生きてさえいれば欠損奴隷でも買い取り致します。五体満足で有ればどの奴隷商にお売りになられても結構ですが、欠損奴隷については拒否権がございますのでご注意願います。」
と一般の女性を連れているにも関わらず大きな声で伝えてくる。俺はシェリーとナンシーに睨まれるかと思ったが、二人に目を向けると穏やかに頷いていた。各自に名前を付けつつ4人の契約が無事終わり、奴隷商がこの場で名前を各々書き込んだ袋を渡してきた。
「ご注文の品です。」
どうやらメイド服らしい。趣向品ではなく実用品との事。
俺達は馬車に取り急ぎ乗り我が家に向かう事にした。
新たに得た奴隷達はこんな感じだった
元3 ブロンドセミロング 奴隷歴8年 特技水魔法と料理 農夫の娘 飢饉で口減らしにされた。温厚そうな可愛らしい感じ
名前 シータ
種族 ヒューマン
性別 女性(処女)
84-52-84 身長156cm
年齢 16
レベル 1
生命力 45/45
魔力 70/70
強さ 66
ギフト
スキル
馬術1
算術1
調理3
メイド1
殿方奉仕
水魔法1
生活魔法1
魔法
アイスアロー
ウォーターボール
称号 奴隷(ランスロット)
元4 元騎士団所属 黒髪碧眼ショート 敗戦国の女騎士 特技 槍術 斥候 戦闘奴隷向け 顔はきりっとした二重の美人男装が似合いそう 聖魔法を使える 奴隷歴4年 こちらの姿を見て値踏みしている
名前 フレデリカ
種族 ヒューマン
性別 女性(処女)
83-54-82 身長162cm
年齢 18
レベル 1
生命力 90/90
魔力 72/72
強さ 90
ギフト
スキル
剣術(片手剣)2
槍術3
馬術2
算術1
調理1
メイド1
殿方奉仕
聖魔法1
魔法
ライト
ヒール
称号 奴隷(ランスロット)
元8 金髪オッドアイ ロング 奴隷歴10年 片手剣、火魔法 水魔法 調理 戦争孤児 元商人の娘 世間知らずなお姫様チックな顔つき 儚げな美少女
名前 エリシス
種族 ヒューマン
性別 女性(処女)
80-54-80 身長152cm
年齢 17
レベル 1
生命力 53/53
魔力 65/65
強さ 69
ギフト
スキル
剣術(片手剣)1
馬術1
算術1
交渉1
調理3
メイド1
殿方奉仕
火魔法1
水魔法1
生活魔法1
魔法
ファイアーアロー
ファイアーボール
アイスアロー
ウォーターボール
称号 奴隷(ランスロット)
元王族。奴隷歴9年。敗戦国の姫君 赤毛 152cm位と小柄
名前 クレア
種族 ヒューマン
性別 女性(処女)
80-54-80 身長152cm
年齢 18
レベル 1
生命力 78/78
魔力 90/90
強さ 88
ギフト
予知姫
スキル
剣術(片手剣)1
槍鎌術1
馬術1
算術2
調理1
メイド1
殿方奉仕
闇魔法1
生活魔法1
次元魔法1
魔法
ダーク
魅了
テレポート
称号 奴隷(ランスロット)
亡国の姫君
改めて確認すると戦力で言うとクレアとフレデリカが冒険者向けだ。フレデリカは前衛を任せられると思う
クレアはギフト持ちか。スキルも中々良いな。フレデリカ以外は生活魔法を持っているな。
この子達は物だ。頭では分かっているが、生きているし心もある。何より温かく心の通う一人の女性である。
例え俺がこの娘達を蹂躙して犯そうが殺そうが腕を切り落とそうが誰も咎めないんだそうだ。
なので4人共不安そうな顔で震えていたり泣いている娘もいる。?違った3人か。1人は怖がっていないな。
俺はこの娘達を出来れば一人の女性として扱いたい。世間一般の奴隷の扱いは絶対に行わない。そう誓った。
彼女達は各々粗末な袋に少ない荷物を入れている。ごく僅かだ。
そうこうすると屋敷に着いた。
屋敷の大きさに皆驚いていた。ご主人様は貴族でしたか等と聞こえてきた。
家に着くと先ずは3階に向かう。全員俺の執務室に入らせて自己紹介をした。
いくつかの命令も。先ずは俺の許可無く屋敷を出ることを禁じた。この辺りは奴隷商に強く言われている。
お馴染みのお店での食事について、一緒のテーブルに座り、床に座る事を禁じた。一般メニューから選び奴隷食の注文を禁止する事を伝えた。屋敷ではちゃんとベッドで寝るようにも。
ナンシーにお風呂の準備をして貰い部屋に案内した。家具の関係で2人一部屋でひとまず過ごす。いずれ個室を与える旨を伝えた。シェリーが抗議してきたが拒否した。四人はかなり驚いていた。
俺は彼女達に伝えた。
「惨い仕打ちはするつもりは無いが付け上がらないように。いずれ一人の女性として見ていくつもりだ。君達は奴隷とは言え一人の人で有り、心の通う女性である。ちゃんとレディーとして扱いたい。我が家にようこそ。」
と言う旨の話をした。皆驚いていた。
シェリーに促され彼女達を風呂に入れる事にした。
そしてシェリーとナンシーに言われた。
刻印の儀式を速やかに行うようにと。
俺はただただ了解の旨を伝え覚悟を決めた。
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