第三篇　魔族

　ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

　以下に第三篇のあらすじを書いているのですが、先にお伝えしておくことがあります。

　まず、ここから始まる第三篇では、本作の主人公であるソラを含めた人間視点のお話は一切ありません。ですが外伝的なものではなく、第四篇以降の物語に大きく関わってくる重要な部分です。どこから読むかは読者様の自由なので強制は致しませんが、読み飛ばさないことをお勧めさせてもらいます。

　最後に、これからも本作を楽しんでいただければ幸いです。

（第四篇開始日時：2020年3月18日 20:20）

　魔族は人間との戦争に力を入れることに対して賛成か反対かの意見で割れていた。一定の権力を持つセントライル家は反対していたが、結果として絶対的強者である魔王の意向に逆らうことになってしまう。魔王の意見が絶対のこの世界において、それは最悪の展開だった。セントライル家は魔王の一意によって振り回され、人間との戦争に賛成していた魔族からの妨害を受けてしまう。

　そんな中、一人の少女に希望を託して現実に抗う者たちがいた――。