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読み終えたので感想。
(敢えてエピローグとオリジナルを読む前に感想を書いております、前半は非常に書くか迷った文章ですので読み飛ばして最後だけ読んでも構いません)
短編ゆえのご都合な展開でよりを戻した感は否めない
肉体関係云々は主人公にすればわかりようもない話でクリスマスに嘘をつかれて浮気され、ずっと裏切られていたことを突きつけられたまま疎遠。
本来なら数年後に許しあってわざわざよりを戻す理由が見当たらない。
浮気に寛容な先輩がたまたまいた主人公、それでも幼馴染補正があってこその形、対比してわずか2年足らずのの学生交際を理由にすると正直「恋愛の形は人それぞれ」が免罪符過ぎてなんでもありに近い物になっている印象
(先輩の結婚話での会話「納得はいっていない、もっといい人がいる」の部分はどちらとも取れる問として良いかと思いました)
浮気女の方は客観的にみると間男に捨てられてよりを戻したいだけ。
勝手な悲劇のヒロインに酔いしれてる風でやはり免罪符的に「ずっと後悔していて、自分は幸せになってはいけない」的なものを理由に読者に許しを得ようとする印象
夫婦でもない学生や20代前半の恋愛で達観した恋愛観は難しい、特に主人公は陽キャ設定なのに引き摺る要素が弱く思えました。
もちろん二人は学生の頃から現在まで自らは何もリアクションを起こしていません
それまで疎遠だった周りがたまたまやってきて1-2度の会話程度で勝手におせっかいを焼いた結果。
ずっと会ってもおらず、直接的な会話もしてなかったのに、連れられて来たその場でよりを戻す不思議な二人に映るラスト。
結局、二人は乗り越えるよりも受け入れて最初に戻ったとも見える。
と、まぁ面倒くさいことをたくさん書きましたが、短編連載で伝えたい部分はしっかり伝わる作品にはなっていたかと思います。
上記の指摘の大半は私の個人的な趣味趣向の話に過ぎません。
つまり「自分なら客観的事実から許せるか?許せないか?」ですね
「恋愛の形は人それぞれ」、世界的に見ても、それは利益であったり、名誉であったり、愛という目に見えない不確かなものであったり、または依存であったり、契約のような関係性であったりと「愛の定義と恋愛、結婚に求める定義の違い」
このあたりは恋愛観、結婚感に国による文化の違いも出てくる話です、国内でもマジョリティとマイノリティや法律の話ですね
「卑劣な裏切りをどうすれば許せるのか」
この点は愛を語る上で共通した障害になり得るかもしれません。
この手の作品における命題でしょうね。
読み手も私のような拗らせてるタイプはどうしても「ここで許して、一緒になって、将来的に上手くいくのか?」まで心配してしまうのですから(笑)
長文失礼しました。
作者さんは完結作品が多いので持ち前のまとめる力で執筆を続けて欲しいと願っております。
作者からの返信
感想いただきありがとうございます。
コメントいただいた通りご都合主義的なストーリーだと思っている書いていますので現実の恋愛とはだいぶ異なるとは思います
また
>二人は乗り越えるよりも受け入れて最初に戻った
と書いていただいた通りヨリを戻したというよりは、もう一度やり直すというのが正しい言い方なのかもしれません。
基本ハッピーエンドが好きでハーレム的な恋愛は嫌いな作者なので、他の作品で仲良くしている後日談なども書いていますが、現実であれば再び別れてしまうこともあるかもしれませんしね。
ここ数年リアルな仕事が忙しく小説を書く気力がない状態が続き完結出来ていないお話や書きかけの小説などもあります。拙いストーリーですが書籍化等に興味は無いので一人でも読んでいたら人がいるなら何とか復活はしたいところです。
今後ともよろしくお願いします。
肉体関係なかったのが救いだけど、山下って当時肉体関係持ってもいいかって思ってついていこうとしてバレただけだから正直絶対またやると思うなあ。
再構成失敗の原因ってされた側がずっと何かにつけて疑いをもってしまって限界迎えるパターンと、したがわが反省してるのになんで何時までたっても疑われなきゃいけないの!って自分のしたこと忘れて切れるパターン、また浮気してバレルパターンらしいし。
型に嵌めてる、マニュアル通りじゃないとご指摘があったので
一読後、少し間を置いて再読しました。
有坂君的には、浮気バレレベルだからね。揉めてもいないし。
浮気が肉体関係まで至ってないのも、有坂君の気持ち的に楽となる要素だろうし。
復縁しても良いかもって思う気持ちは解らんでもないかな。
山下さんは、やっぱり不倫しそう。
クリスマスの日の時点で気持ちは既に移っていて、その後の吊し上げで、
太田の評価減と肉体関係前でもあり、有坂君再評価後に過去の栄光的に執着。
女性特有の記憶の改竄後今に至るッポイ。自問自答と言いつつ自答が無いから。
大室さんの有坂君有責タラレバ話に自責発言がないのもそう。
彼女の自己語りは、事後の感情部分で本音を晒していないように感じました。
作者様と比べ評価が辛いのは多分そのせいだろうと思います。
有坂君は山下さん視点で反省したが、山下さんは有坂君視点では考えてない。
自分がどう見られてる、思われてるが無いと恋愛感情無く感じます。
結局の所、気持ちが相互でない以上、フラストレーション溜めた後で
間男に持ち上げられたら、またやりそうに思えます。
容姿的にも復縁して明るく&幸せそうになれば、声掛けられそうですし。
「相手の事を見ようともしない流され女」が私の山下さん評です。
「有坂君今後の幸せの為にも山下さんよく見とこう」が通しての感想です。
長文失礼しました。
作者からの返信
コメントいただきありがとうございます。勉強になります。
登場人物について深く考察頂きありがとうございます。
「マニュアル通り」という書き方で不快に思われてしまったのであれば申し訳なかったのですが、恋愛事は人と人との感情に関わるところなので理論詰めであまり考えたくないなという私的な想いで書いていました。読んでくださっている方々に納得いただけるような表現に至っていないところは私の力不足なところですので今後も精進していきたいとは思います。
この物語の先で山下さんが浮気をするのかまでは書くつもりは特に無いのですが、おっしゃる通り有坂にとっては記載いただいた通り「山下さんよく見とこう」という事かとは思います。
他の方のコメントにもありましたが、信頼関係は一度失うと"信じる"気持ちはあっても再構築は難しいですからね。
長文となり失礼しました。
とても面白かったです!
普通にありそうな復縁のお話でよかったです。
主人公が考え直すきっかけとなった古橋先輩のように、浮気されても腐れ縁で一緒になる人も居ますし、これだけ時間が経っても心に残ってるなら声をかけてみればいいんですよね。それで上手く行くなら儲けもんですし、お互い好き合ってるならなお良しですね。
ヒロインについては体の関係は無かったようですが、これ、体の関係があったとしても大丈夫な感じでしたね。少なくとも主人公には確かめる手段は無かったのですから。むしろ2話の『優しくしてくれる太田君と関係を持つようになっていった』から肉体関係はあったものかと思っていたら、クリスマスでまだ体の関係無かったのが意外なくらいでしたし。
信頼関係の再構築は本人たち次第ですが、仲のいい夫婦でも徐々に揺らぐことはありますし、何よりヒロインが告白してくるくらい好きでいてくれて、主人公とは違って独り身を通していたのですから、別れる前より愛情増えてよかったんじゃないかなと感じました。
素敵な作品をありがとうございました!