SEX
概要・あらすじ
直木賞作家、石田衣良が綴る性にまつわる短編集。ほぼすべての作品においてSEXシーンが緻密に描かれる(一作だけ自慰行為)というかなり奇抜な一冊である。
エロス、つまり生の快楽と性生活の充実を結びつけることを基本の骨子としており、特にSEXと縁遠くなってしまった中年男性を描くことがケースとしては多い。
「結婚してまだ一度も肌を合わせたことがない熟年夫婦」や「美人なクラスメイトに見られながら図書館でオナニーする男子中学生」、「旅先で奇跡的な身体の相性の女の子と出会う中年男性」と、SEXというキーワードを中心に数々の独立した短編が彩られている。
そしてその中において、性器の交わりや性的興奮は常に高尚なエロスと結び付けられ、それがハリを失くして乾き切った人生に瑞々しさを与えてくれる。
ただ官能的であるのではなく、性行為の裏には得難く代えがたい幸福と高揚が埋まっているのだという作者の強い信念めいたものを感じさせる作品だった。
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