たったひとつの、ねがい

あらすじ

 幸せで穏やかな日常は、しかしあまりにも唐突に終わりを迎えた。

 俺はあの日、理不尽な人間の手によって彼女を失った。

 あの時の屈辱、悔しさ、その全てを忘れられない。

 抱えた感情が胸と眼に宿り、奴らに復讐せよと告げている。

 失ったモノは取り戻せない。

 ならせめて、奴らにも同じだけの傷と苦汁を。


 これは同情の余地なんてどこにもない復讐鬼の物語。


オススメポイント

 「愛する人を奪われた人間による復讐譚」という非常にシンプルな構造であり、基本的には展開もサクサクです。復讐相手が複数人いるため、これも比較的連作短編的な趣のある作品となっています。

 ただこの作品、相変わらず伏線の張り方がとてつもなく上手い。多少の起伏はありながらも淡々と進んでいく復讐の物語の裏に、あまりにも衝撃的な伏線を多々ぶっ込んできます。

 そして全て読み終えた時、間違いなくセカイがひっくり返る。今まで読んできた物語に隠された真実に驚き打ち震える。

 伏線が張り巡らされた作品好きには間違いなくたまらない作品です。


※注意

 この作品は復讐譚ということもあって、R18的な描写をいくつか含んでいます。一切グロ耐性がないという方は読まないことをおススメします。

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