第2話 その二
しかたがない。わからないもの。雷神様、風神様もお怒りだ。大氣は荒れ狂う。
飛んでいられない。海に落ちる。ザブン、ザブン。イルカになっちゃう。いや、私は唐揚げになった。唐揚げは海をゆく。魚群の群れがいる。色とりどりの魚たち。まるで、宝石のよう。生物は宝石だ。
光る海中。サファイア、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、タンザナイト、オニキス、あー水圧に耐えられない。ひしゃげる。溺れるおぼれる溺れる、海水が体内に流れる。
くるしいくるしいくるしい。
道を歩いている。
草むら、丘、傾斜が広がる。道、一本道、ずーと続いている。そのほかは川なのか、海なのか、水、水が左右にある。
私は逃げている?なにから、何から逃げている?なんだろう、黒い影が私を追いかけている。大きい男?
こわい。
一生懸命走る。影はあざ笑い、私を馬鹿にしているようだ。追いつけるのに楽しんでいる。
手首を掴まれ、地面に押し倒される。
いたい。
膝をすりむいた。そのまま、服をひん剥かれて、犯される。斧で首を切断される。
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