リーヴスラシルに期待します。


「この二名ですか、十一票と四票、とくに十一票の方は才色兼備、フレジャ・ラスムッセンさん、デンマーク出身ですか、覚悟が評価されたようですね」

「確かにこの全裸の写真は、インパクトがあります、エラムのギルベルトさんを見るようですね」


「四票の方は幼い顔してセクシーですね、すごいバストの様ですね、レナ・ノルデグレンさん、スウェーデン出身」

「で、私にどうしろと、抱くのはだめですよ、誰かに殺されそうになりますからね」


「いえ、そんなお願いではありません、出来ますれば、会っていただけないかと思いまして」

「ナスターシャ、お願いはお風呂でしか聞けないのだけど、特にベッドの中ではね、すこしお仕置きが必要ね」


 ミコさん、エカテリーナさんとナスターシャさんを左右に侍らして、お道具をなど触っていたのですが、急にナスターシャさんの『ボタン』を抓ったのです。

 悲鳴を上げたナスターシャさんですが、お道具は……


「貴女の娘ははしたないわね、おや、エカテリーナも?もうどうしようもない母娘ね、二人ともお仕置きが必要ね」


 切ない声がエカテリーナから漏れています。


 母娘は感じているのか、お道具から太ももにかけてびしょ濡れ、と、お尻に電気ショックが……

 ギヤーという悲鳴あげた二人。


「おやまあ、悲鳴を上げながらも感じているのね、どうしようもない変態ね」

 自分のことは差し置いて、二人を変態呼ばわりしているミコさんです。


 真性マゾの母娘をさんざんにいたぶって満足したミコさん、そしていたぶられてさらに満足している真性マゾの母娘、三人でお風呂などへ。


「いま湯船の中、さっきの話は聞き届けました、五日後にマルスに用事がありますので、当日の四時にルシファー宮殿に連れてきなさい、各地区の私学選考の優勝チーム、十二名も、ともに連れてきなさい」


 そして五日後、十四名の北欧の女学生はミコさんに親しく謁見してもらったようです。

 ミコさん手作りの、北欧四カ国のお菓子なんか作っていました。

 スウェーデンのプリンセストールタ、フィンランドのペルナレイボス、デンマークのヒンベアスニッテン、テーブル中央に十八段のノルウェーのクランセ・カーケがあります。

「私が作ったので、今ひとつかもしれませんが食べてみてね」

 

「ミコ様かお作りに?」

「初めてなので、レシピ本を読み読み作ったの、まずかったらいってね、無理しなくてもいいから」


 感激した十四名、まったく口説くのがお上手というか天性の女たらしというか、確実に十四名はミコさんの毒牙にかかりそうです。


「皆さんは北欧神話のリーヴスラシルです、ご存じのようにラグラロクに生き残った人類の女性の事です、貴女たちがマルスに移住した新しい北欧の女性を導いてください、期待しています」


 ミコさん四カ国語で乾杯のかけ声をかけました。

 スウェーデン語でスコール!

 ノルウェー語でサクール!

 フィンランド語でキッピス!

 そしてデンマーク語でスコール!


 目出度くお目見えも終わり、目出度し、目出度し……とはいかなかった様です。


 エカテリーナさんとナスターシャさんは、ハウスキーパー事務局に呼ばれたのです。


「湯船の謁見ですが、ベッドの上で誓願したと漏れ聞きました」

「ヴィーナス様が気を利かして、激しいエッチの代価として湯船の謁見を演出、誓願を聞き届けた様ですね」

「サリー様のご指示で、表だっては問題にしませんが、信賞必罰、一日社会奉仕をしていただきます!」


 どうやらナスターシャが、メイドさん達に漏らしたようで、それがメイドさんの中で『ここだけの話』が伝わったようです。


 二人はマルスの老人ホームで、洗濯女をする羽目になったのです。

 勿論、洗濯板と石けんをあてがわれただけでした。


 しばらくナスターシャさんは、自分のことを『洗濯女』と名乗ったりしていました。

 この後、ナスターシャさんはぐっと成長したようです。


  FIN



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