70's




最新のファッション誌に載っている服やバッグを

どれだけそろえて着飾っても



まるでおもちゃのアクセサリーをつけて

喜んでいるこどもみたいだった



今見ている風景や聴いているジャズは

間違いなく同じものなのに

2人の頭の中は遥か遠く

どちらも存在していないところを見ていた



寂しくて、たまらず手を握った



あっけらかんと握り返された




そうじゃないの。と思った

言えなかった




もっと心の奥で繋がりたかった



そんな気持ちのまま身体を重ねても

余計にみじめになるだけだった




想い合っていたのに、

伝え合うことができなかった



伝えられていないことはわかっていたのに

受け入れることができなかった




この気持ちは置いていきたいな




しばらく置いて

私がもっと強くなったら拾いにこよう

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