第8話 『この世界は・・・』

まだクリスのスカートの中丸見えの純白のクリスの下着が脳裏に焼き付いて離れない


・・

人間の煩悩ってなかなか逆らえねえ・・

『思春期の男があんなもん見て平静でいろっていうのが土台無理なんだ』



俺のピーちゃんはピー・ピーにとんでもない事になってしまってるんだが・・

俺はクリスにそんな状態とそんな気持ちを気づかれないように装うが・・


「裕翔くん何か落ち着かない感じだけど大丈夫?」

って突然クリスに顔を覗き込まれてビックリ!!


「顔が・・ちか・・」


俺の頬に覗き込んできたクリスの吐息が直ぐソコに感じて


「ひゃい・・」


俺は素っ頓狂の悲鳴をあげていた

美少女の顔がすぐ俺の目の前に有るんだぜ!!

『落ち着けっていう事自体が無理だ』


「どうしたのよ~明らかに挙動不審だよ裕翔くん」

と再度クリスに顔を覗き込みながら声を掛けられて、俺の体は一瞬でキャパオーバー

俺の体中ゆでダコのように真っ赤に茹で上がる。



俺はそれにクリスの言葉を聞き間違いをしてしまったようだ!!

思わず

「はいキョコン・・になってます・・」



「くすっ~私の魅力にノックダウンしちゃった?」

と俺の耳元で囁いてくるクリス


おをぉ~

どう答えりゃ良いんだ!!

そんな俺の口からやっと出た言葉は・・


「ひゃい・・」


という肯定の返事だけ!!

それもお約束通り盛大に噛んでしまった・・


うをぉ~~噛んじまった~~~~~~

超~恥ずかしい


『収まれ!!おれのピー!!』


俺達は手を繋いだまま平行飛行をしながら徐々に浮遊島の庭園辺りに着地

適当に花畑を作ったけどこんなもんなのかな?


「このお花達、チューリップにならないかな?」

って言うから

「こんな感じか?」

と適当にチューリップを創作

「前列2列真っ白なチューリップに出来るかな?」

「こんな感じか?」

「そこのチューリップの花輝く感じの赤に出来そう?」

「お姫様のご希望通りに」

「よろしい!!バッチグー」


クリスは俺の手を引いて庭園を回りながら

「ここの通路透き通った色の大理石ににして欲しい」

「お姫様のご希望通りに」

「裕翔くん~裕翔くん~この通路バラのトンネルにして~」

と言って俺に抱きついてくるクリス


しかし抱きついたクリスの胸が当たってる!!当たってる!!

「こ・・こんな感じで・・い・・・いいか?」

俺はクリスノ胸の柔らかさに意識は持って行かれて


『ピーだピーーーーー』


「バラの花は7色色とりどりの花が欲しい~裕翔くん~」

「お姫様の仰せのままに」

「よろしい」


庭園を回りながら次々とクリスからの要求が繰り出され、俺はそれに答えてゆく。


クリスは庭園を見回して

「華やかさが少し足りないな~あ~そうだ~裕翔くん~~裕翔くん~周り一面満開の桜の木にして欲しい」


タダ・・

俺に抱き着きながらそんな事を言ってくるクリスの柔らかい体は!!


『健全な青少年には凶器だ!!凶器その物!!』

俺の理性を悉くぶち壊してゆく


『収まれ俺のピー!!』


そんな緊急事態の俺のあそこをなだめながらも、表面上はにこやかに


「お姫様の仰せのままに」

と対応だ!!

ちょっとやけ気味だが・・


俺が言った瞬間満開の桜の木々が続く桜並木が出来上がり満開の桜が風に吹かれて桜吹雪が舞い散る幻想的な風景が現れた。


「すっごく良いよぉ~裕翔くん~最高だよぉ~」

といって俺の両手を取ってぴょんぴょんと笑顔で飛び跳ねだしたクリス


確かにスゴイわ~~!!

俺もクリスと同じように周りを見回してみたが!!

色鮮やかに変われば変わるもんだ!!


『空に浮かぶ浮遊島の上に立つディ○ニーランドのシンデレラ城のようなお城、その周りは満開の桜が咲き乱れ、お城の前の庭園は色とりどりの花で覆われ、その向こう側には白い砂浜に囲まれた湖が広がっている』


流石!!

女の子の感性ってスゴイぜ!!

俺が一人で作ったら、絶対にこんなに可愛くはならないだろうな。


俺は庭園の隅に木々で覆われた小高い丘を作りそこに西洋風の大理石で出来たあずまやを作りクリスと手を繋いであずまやに2人で腰掛ける。


「はしゃぎすぎたからお腹空いちゃったね~」

って言うから、暖かいコーヒーとはちみつミルクを出し、テーブルの真ん中にカゴいっぱいのクッキーを出す。


クリスと色々と創造していたせいか、一瞬で希望の物が作り出せるようになっているみたいだ。

『この世界は何の為に生まれてきたのか?』

何故俺は天国や地獄にも行けずにこの世界に留まっているんだろうか・・・


『どうしてラノベみたく異世界転生きました~~なんてなんないのかよ?』


全てが解らないままだ・・・


そして


『俺のこの力が一体何なのか?』




クリスが言った


『時が満ちれば、全ては導かれる』


あの言葉にはいったいどんな意味が有るのか?

何一つ解っちゃいない・・・



「う~ん美味しい~お腹減ってたから最高~~に美味しい~こんな綺麗な景色の中でお茶するって最高に気持ちいいよね~裕翔くん」


と上機嫌でシンデレラ城を見上げながら話してくるクリス。

俺が妄想の世界に入り込んでいる間に、クリスはしっかりとお茶タイムを堪能していたみたいだ。


そして疲れたのかクリスはウトウトと船を漕ぎ出して・・

テーブルに頬を乗せたまま


『スースー』


と寝息をたて始めている。

「はしゃぎ過ぎだ!!クリス」

爆睡しているクリスには聞こえないだろう言葉を無意識に掛けていた俺

急に元気になりやがって!!


『調子狂っちまうじゃないか!!』


お陰で、この浮遊島めちゃめちゃ可愛くなっちまったじゃねえか!!


俺は疲れて眠っただろうクリスの所に移動してテーブルの上にトップしているクリスの体を自分の膝に移動させて膝枕



こんな寝顔してると


『クリス可愛いな』


俺はそんなクリスのくちびるを指で無意識に触ってしまっていた。

それに気がついて


「ヤバイ」

と呟いた瞬間クリスの唇から指を外す。


『クリスの可愛さに思わず触ってしまった』


何してんだ俺~~!!


「ウ・・ウーーン」

膝枕をしていたクリスが起きそう?

クリスはゆっくりと体を起こしながら目をこすりクリスはボーッとした表情で辺りを見回して


「スゴク・・・キレイ・・コレ・・ゼンブ・ユウトガツクッタ?」


クリスのその言葉に



と思いながらも


「俺とクリスで相談しながらな!!」


と俺が言うと


「ソウ・・」


と小さく頷いたクリス


つづく・・・

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