ライフ・オン・マーズ#01(イギリス版)

友人に勧められて、洋ドラ『ライフ・オン・マーズ』#01を見ましたが、

なんとこれは昔見たことのあるものでした……!

ストーリーは、2006年に生きる

イギリス・マンチェスターの優秀な刑事(デカ)、サム・タイラーが

犯人を追いかけているうちに交通事故に遭い、

33年前の1973年にタイムスリップ。

これは幻覚か、あるいは夢かと戸惑いながら、サムは、いったん仕事場へもどりますが、

仕事の指示を出すと、それは未来の情報に基づいた指示で、過去では実現できないのでした。


苦労をしながらサムが犯人を追い詰めたのはいいけれど、

話はそこで終らないのです。

73年の荒っぽい捜査方法を紹介しながら、

サムと犯人、そしてサムの上司ハント、サムを心配する婦人警官アニーの

こんぐらがったドラマが楽しいお話です。


それはいいんだけど、精神疾患のある犯人を、治療できないから終身刑って……。

どうなんでしょうか、と思いますね。

唐突に思えるでしょうが、わたしは長年の疑問だった、

「治療」とはなんなのか、という根源的な問いかけを、してみたい。

その犯人は、芸術的センスはないかもしれないが

ゴッホの例もある。

生理的な狂気を治療することで、芸術的狂気を喪う可能性もないわけじゃない。

両者の間の関係は、ほとんどないと言われているけれど、

狂気の定義が、わたしにはわからない。


「正気」(=生理的狂気のない人)という定義って、なんだろう。「正気」と「狂気」の間には、なにがあるのだろう。

世間の常識に問いかけてみたい。

人間という存在それ自体が、すでにイカれてるという人もいるのだから。


批判はだれでもできる。

わたしも、はやくいい作品、つくりたい。

異端と言われようと、わたしはわたしの道を行く。

ライフ・オン・マーズを見ながら、そんなことを思っておりました。

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