サザエさん 特選エピソード #04

今回も、サザエさんの話です。

今日で第04話目。いちばん印象的だった話を中心に、

話してみたいと思います。


寒い冬。波平さんは、おでん屋に寄るつもりじゃなかった。

なりゆきで寄ることになってしまい、

「そんなに気にしなくていいのに」

舟さんはおおらかですが、波平さんは、

「今後は、ぜったいに、おでん屋には行かんぞ!」


実際には、

「店を出すのが夢」

という屋台のおでん屋に

毎日通い詰める波平さん。

おおらかな舟さんも腹を立てます。

で、波平さん、

それっきり、足を向けなくなります。

身体を壊したのか、と心配した屋台のおやじが

名刺で住所を探し当て、家族に

事情を説明して、舟さん、波平さんを見直す話。


この話はグッときました。

屋台に波平さんが、ひとり通い詰めたところで、

そう簡単に店が出せるわけがないのです。

でも、心意気に感じて、

波平さん、家族にナイショで通ってるんです。


そうとも知らず、家族の方は、

「そんなにおでんが好きなら、

ウチでおでんをしよう!」

となってしまう。

この家族愛の濃厚なことと言ったら!

波平さんも優しいが、家族もみんな、お互いを思いやってる。


身勝手でイジワルな人があまりいない。

こういうところが、人気の秘密でしょうか。

あまりにも善人ばかりなので、反動で

長谷川町子は、

「意地悪ばあさん」なんて書いてます。

わたしは、こっちの漫画も、かなり好きです。



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