第4話 『戦友』

-なろう版あらすじ-

作品を通じた縁、創作で交流した相手を、なんて呼ぶのか?みたいな話題があったので、ちょっと書いてみました。


まあ、大方がヒューマンドラマ、私小説みたいな作りです(苦笑)



-本文-


先日、拙作にいただいた感想への返信で、

作品でつながる縁を、自分は「戦友」と思うと書きました。

ということがあったのです(笑)


「戦友」、

自分の中では、単なる「遊び相手」や「友達」とはちょっと違う関係を含んでいる。


パートナーについて「夫婦」や「伴侶」、そういう表現を使う時と、

「家族」と書く時で込める意味が違うみたいに、自分が抱くイメージが異なるみたいな、そんな感じが近いでしょうか?

すみません、かえって解りづらいですね。ごめんなさい。



えーと、

自身の勝手なイメージですが、ある種の友情、恋愛感情のような、好き、嫌いでくくれない人間関係、というか感情ですね、それを持つ相手。ライバルともちょっと違う。


見ているもの、進んでいる方向は違うかもしれないけれど、

なにか、同じ方向を目指しているような共感を覚える相手。

ある種の好き嫌いを超越している関係を感じている相手。

そういう意味合いで使っていますね(笑)


そういう相手との実際の接点は有ったり無かったり、立ち話くらいや、すれ違うというかかするだけみたいな感じで、関係でみると薄いと言えば薄い。


ただ、常にべったりと近くに居るわけでもないクセに、瞬間的にエラく近く感じる。

化学反応を起こしたみたいに影響を受ける。相手を見ていてそんな気になったりします。


なろうで感想を書いたり、感想をいただいたり、そんなちょっとした交流や、メッセージをやり取りさせていただいたりした方たち。


自分が相手のことを「戦友」って感じることは意外と多い。


書いている作品を見ると、目指している目標や方向は全然違っているんですがね、

なろうって創作の場にいる方だからでしょうか?何かそういう共感を覚えることがあります。




さて、

自分にとって、作品、創作活動などでの一番古い戦友は妹でした。


幼い頃は違った。


意識が変わったのは、今思うと中学の頃でしょうか?

あの当時、聖悠紀、萩尾望都、竹宮恵子、諸先生方のマンガを借りて読んだりしてました。自分の少女マンガ読みの原点はあそこです。


自分はマンガは貸さなかったかな?SF小説は貸したり、あげたりしていたような気がします。


残念ながら何を渡したかは、もうはっきり覚えていません。『宇宙船ビーグル号』はあった気がするんですが…。


妹から見せてもらったああいう本、作品群から受けた影響は、自分の中に色濃く残っている気がします。



その後、中学だったか高校だったか、

妹から友達と合作しているお話に出す、あの有名な戦記ロボットアニメみたいなロボットを描いて欲しいと頼まれて、

今思い出すと恥ずかしい、出来の悪い戦記ロボットもどきを描いて渡したのを覚えています。


あれの出来があまりにもヒドすぎて、

やはりもどきですが、書き直したやつを持って行った覚えがあります。


その友達と妹との合作のお話は実現せずに終わったようですが、

ロボットを何度も書き直しているうちに、自分はロボットを、絵を書くことが面白くなった。

自分が絵を(汚いながらも)書き出したのはあれからだと思います。



そして自分はTRPGに出会い、それに興味のある仲間とTRPGセッションをやって遊びはじめました。


キャラシートに落書きをしたり、余白を設定で埋めたり、

既成の、売っているシナリオ(TRPGセッションをするための物語が書かれている台本のようなもの)では足りずに自分で書き始めたり、

登場人物や、アイテムなどのデザインも描いたりしてました(笑)


それが高じて、あの有名なコミックフェスティバルにサークル登録して、そうやって作ったTRPGシナリオを持ち込んで売ったりしてたんですね(笑)


妹はというと、あの頃人気だったサッカーマンガの二次創作本に短編小説を書いたり、マンガ、イラストを書いたりして、同じ場所で本を売ったりしてました(笑)


自分は、妹の書く絵はけっこう好きでしたので、

絵心のあるゲーム仲間の友人に頼むように、自分の書いた自作のTRPGシナリオに載せるイラスト、お話に出てくる登場人物のデザインを頼んだり、

シナリオのテストプレイに参加してもらったり(笑)


一緒にセッションをやった回数は1回、2回かそこらですが、そのシナリオのキャラを使って二次創作の4コママンガを描いてきてくれた時は、すごい嬉しかったですね。


あのシナリオの登場人物は自分もお気に入りでしたし、キャラを使い回して連作シナリオを出したりしてましたから、キャラには思い入れがあったのです(笑)


絵の記憶は、今も頭に残っていますが、

残念ながら実物もコピーも無くしてしまいたした。



それからしばらくして妹は結婚し家庭を持ち、

自分も相手を見つけて暮らしはじめました。


その後、自分はある事情から妹と連絡を取らなくなり、その空白期間は10年以上にもなりました。


ふたたび連絡を取り、交流を再開したのは最近です。

妹の子供、姪っ子たちも大きくなっていた。



自分はTRPGで遊ぶこともなくなっていたし、絵を描くことも辞めていました。


妹は、姪っ子が生まれた頃にはまだやっていた絵や文章をかくことは辞めていたけれど、創作活動は続けていました。


クラフトの民間資格を勉強して講師の資格を取ったり、今はフェイクスイーツやレジンのアクセサリー、ハーバリウムのボトルなどを母娘3人で作って、クラフトイベントに持ち込んで参加したりしています。


妹は絵や文章をかいてはいないけれど、姪っ子がそういうことを始めていて、

「娘が代わりにやってくれているから、私はしなくてもいい」そう言って笑っていました。


そして自分は、姪っ子が始めていた、なろう投稿を見て、投稿を始めました。

TRPGシナリオを書くことはもうしないけれど、なろうで書くことはとても面白い。


絵を書くことをまたやりたい気持ちはありますが、残念ながら時間が足りない。

自分は手がはやい方ではないから、文章に絞っています。


一度は遠ざかった創作活動を、戦友からの影響を受けて自分はまた始めました。


そして、なろうでの戦友の影響を受けながら、今も創作活動を続けています。


創作はずっと続けていると思います。

立ち止まることはあっても、また歩き出してゆけることがわかったので(笑)



-カクヨム版あとがき-

これは物事がだいぶ過ぎたあと、新しく知り合った方たちと、新しい交流を始めたあとでしょう。

感情が安定してきた様子が文章として感じられるように思えます。

ここでの第1話の文章の前でしょうか?、順番としてはそんなところだと思われます。


この文章はなんとなくラブストーリーっぽい印象ですね。

そんなことを言いつつ、話題にした妹や姪っ子に見せたら笑われました(苦笑)


自分はその時々に交流していた相手や作品の影響を受けて、何かしらの創作をしてきたのですね。絵には興味のあったジャンル、ロボットだったり、宇宙船だったり、ファンタジーの武器、ドラゴンやモンスターなど、そういうものを描きつつ、TRPGを経験し、物語や文章を試していたのです。


その時期に影響を強く受けた人物は数人、両手に足りないほどの人物が居て、

妹はそういった創作者たちの中でも、影響を受け、与えることのあった相手として、最も古い人物なのでしょうね。


わがままで他人との精神的交流の乏しかった自分には、創作仲間として彼女から受けた影響はかなり大きく、

その影響は自分の創作スタイルの土台として込められ、血肉となっている印象です。


創作として他人と関わる事が楽しいと学んだのは、妹との交流からでしょう。

それはTRPGの経験へと結び付きながら、今の自分へと繋がっています。


面白いものです。

世界が広がるきっかけは、そういうところから始まってゆくのですね(笑)

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