第3話 ランジェリー盗難事件……

 転がるように部屋を抜け出た俺は、近くの喫茶店へ向かった。


「ふゥ~……😔💦💦」 

 股間が突っ張って、いくぶん腰を屈めて歩いた。

 これ以上、クリスに迫られたら我慢できず欲望のまま、彼女と合体ジョイントしてしまったかもしれない。


「ンゥ……❓」

 近くのマンションの前を通るとベランダの下にピンクの物体モノが落ちていた。


 何だろうと思い、近寄り拾ってみた。


「あ……😳💦💦💦」これは……。

 小さく丸まったモノを手の平で広げてみるとドキッとした。

『うゥ……、女性モノのパンティだ❗❗』

 どっかから落ちてきたのだろうか。

 不審に思いマンションの上を見上げた。


 その時、背後から女性の甲高い叫び声が響いた。


「キャァ~ーー~ー……😱💦💦💦」


「えェ……」何だ。いったい……

 この美少女は……


 白昼、美少女に悲鳴をあげられてはたまらない。通行人も何ごとかと足を止め、こっちを見た。 


「あ、あの何でしょうか……❓」

 僕は彼女をなだめようと手を差し伸べ近づいた。

 

「さ、触らないで…… あなたねェ~ー❗❗

 下着泥棒は❗❗」

 美少女は身体をくねらせて僕の手をかわした。


「え、下着泥棒……❓」いきなりなんの事だか、解らない。俺はチラッと手に持ったピンクのパンティを見た。


 一斉に、通行人の視線が俺の手元に集まった。


「ち、違うよ。こ、これは誤解だ……」

 慌てて、言い訳をしようとした。

 だがアセるあまり、思うように言葉が出てこない。


「もォ~、何度も下着を盗んでェ……」

 美少女は俺を蛇蝎ダカツを見るような目でにらんだ。


「いや、何度もッて…… 一度だって盗んでなんかいないよ。これは、ここに落ちていたンだ」

 あたふたして説明したので余計、怪しく映ったのだろう。


「ウソつきなさい。今、警察へ通報するわ」

 スマホを取り出そうとした。


「ま、待ってくれ❗ 俺は弁護士なんだ」

 何度も首を横に振った。


「な……、弁護士ィ……❓❓」

 美少女は呆れた顔で聞き返した。

「あ、ああ…… そ、そうだ」


「そんな…… いい加減な事、言って❗」

 まるで取り合おうとしない。

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