第2話 ランジェリー盗難事件

「どうなの❓ 似合ってるゥ~…👄✨💕」

「あ、はァ~……、もちろん似合ってるよ」

 当然、頷くしかない。


 胸がドキドキして、あやしくなまめかしい彼女の身体をまともに見られない。


「最近、この周辺あたりで下着の盗難事件が多発しているそうよ……👄✨💕」

 クリスはキスしそうなほど唇を近づけた。

 しびれるような甘い吐息を俺に吹き掛け微笑んだ。


「え、はァ~……😳💦💦 そ、そうなんだ」

 頬が紅く染まっているのが、自分でもかった。


 それにしても刑事にしておくのが惜しくなるほどだ。

 顔は可愛いらしいのに、グラビアアイドル顔負けのダイナマイトボディをしていた。


 後ろを向くとTバックになっているのか。魅惑の桃尻ヒップが丸見えだ。


「うゥ~……😳💦💦💦」

 サッと視線を逸らせた。

 顔が火照ほてって彼女をまともに見られない。


「頭に来るわよねぇ…。私も女子大生の時に住んでた所で下着を何枚も盗まれたンだ」

 

「あ、そう、女の子は何かと大変だねェ」

 こんなオッパイをしてたら、下着泥棒にだって格好の餌食えじきにされるだろう。

 

「あのねェ…… この勝負下着、幾らすると思ってるのよォ~❗❗❗」

 僕に見せつけるように胸を張った。


「え、さァ~、五千円くらいかな……」

 女性の下着の相場なんて知らない。ちなみに俺のパンツは、三枚、千円だ。


「バカ言ってないでよ! 軽く倍はするわ。

 全く偉い出費なんだからァ~❗❗❗」


「はァ~…… そうだね」

 しかしそんな事、俺に言われてもかなわない。


 いつの間にか俺の部屋は彼女に占領され、肩身の狭い思いをしていた。お陰で仕事がはかどらない。


「フフ……👄✨💕💕 シンゴォ~、暇だから軽く合体ジョイントライブでもしようか❓❓」


「な、な、な、何ィ~~ー😲💦💦💦」

「さ、掛かっていらっしゃい…😆🎶✨💕」

 微笑を浮かべ抱きつこうとした。


「わ、わ、わァ~❗ バ、バカかァ~ー❗❗

 止めてくれェ……」

 俺は、一目散で逃げ出した。


 

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