第4話 ビジュアル系弁護士
「マ、マジだよ……
オレは世界でただひとりの【ビジュアル系弁護士】なんだ」
親指で胸のバッチを示した。
「ビ、ビジュアル系弁護士……😲💦💦」
美少女は黒目勝ちの瞳をさらに丸く大きくして驚いた。
「ああ……、俺の名前は、シンゴ。
ビジュアル系バンド『ワイルドプリンス』のギター&ボーカリストだ❗❗
宜しくゥ…✌😉✨」
ウインクをして下着を差し出した。
「シンゴ……ッて、そんな…【ビジュアル系弁護士】なんて、ふざけた
美少女は奪うように僕の手から下着を取った。
「マ、マジだよ…… 下着は、ここに落ちてたから拾っただけなんだ」
何とか説得しないとヤバい。
【ビジュアル系弁護士】が下着泥棒で捕まったなんて
間違いなくネットは大炎上だ。
「あなたが本当に弁護士だからッて何よ❗❗
その股間のモッコリは❓」
「え、あ、いや…… こ、これは……」
ヤバい…… すぐさま両手で隠した。
さっきクリスに誘惑されたから股間が異常事態だ。
「ド変態ィ~……😒✨✨」
美少女に白い目で
「うゥ…」こんな時、どうすれば良いんだ。
冤罪で痴漢容疑をかけられた
もがけばもがくほどズブズブと底無し沼に
俺が思い悩んでいる所を救世主が現れた。
「フフ、シンゴォ~❗❗ どうしたの。
助けが必要かしらァ~❓❓」
この声はクリスだ。
「え……」思わず俺は声のする方を振り返った。
「フフ……」
まるで巨乳を見せつけるような格好をしてクリスがこっちへ歩いてきた。
とても刑事とは思えない妖艶な笑みを浮かべていた。
ひと目クリスの格好を見て、周りの男子たちが目を見張った。
『おォ~…… スッゲェ……😆🎶✨』と言うどよめきが起こった。
「ク、クリス…… た、助けてくれェ……」
誰でも構わない。俺は今、ワラにもすがりつきたい思いだ。
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