ひとりごと
尾巻屋
ひとりごと
冬の焦げたような匂い
街は祭りの装い
僕は街の片隅
言葉にならぬ思い
何を求めるでもなく
あてがある訳もなく
ただ歳月が過ぎてく
僕を置いて過ぎていく
あの時全てを諦めて
続けた夢の八年目
たどり着いたここはありふれた
夢の骸がたむろしてる
何かを成し遂げもしていない
でも疲労ばかりが抜けない
何者でもない僕は
何を信じればいいのでしょうか
お前はもう未来がないから
ここに置いていくぜ
身の丈知って生きていりゃ
不幸になるはずがないぜ
一人のできることには限りがあるから
お前は何も知らない世間の広さってやつを
頭ごなしに言われ続け
傷ついたようなふりばっかりして
その度に見ていろよと
そのツラ僕は覚えているぜ
いつか見返してやる
地の底に落としてやると
そんな強がり覚えては
独り言に沈む暗い部屋
ひとりごと 尾巻屋 @ruthless_novel
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