第8話 『歴史の輪』その2・・・『教授は語る』
早くも話しを聞きつけた、ロンドンから帰ったばかりの『ごき大将』が、ねこママの店にやって来た。
ゴキ大将は、誰よりも、沢山の情報を持っていたのである。
なにしろ、『宇宙ゴキ』との接点が一番多いのだから。
『ふうん・・・教授殿、ここは、まず、あなたの世界について、話していただけませんかな、ごき。あなたは、こうして見れば、人間とごきの両方の特性を持っているように見えますな。』
『さすが、ごき大将さんだごきごき。いいでしょう。私の研究結果、もっとも、まだ中途だゴキが、そこを織りまぜながら、お話しましょう。』
『いいんでごきか? 先生。当局に知れたら、あぶないごきごき。『地球ごき共和国安全治安維持法』に、ごきごき、違反するごきかも。』
『そうごきな。まあ、いいさ。『悪法は、悪法なり』。決して、容認できないさ。大将、さきほど、確認出来なかったごきごき、いまは、いつなのか、双方が認知可能な指標ゴキが、ないものかごぞごき。』
『ふうん。あなた方がすんでいるのは、この、『地球』だと言う証拠があるごきか?』
『単純に考えればごきごき、我々は、このドアの外にある直立したタワーから、ここに入った。空想小説のように、異次元や、平行ゴキ世界に到達したのかもしれごきないが、そう考えるより、単純に、未来もしくは、過去に移動したと考える方が、無理ごきごきないごき。』
『そりゃあ、単純というより、オカルトだよな。』
やましんさんが、うめいた。
『とくに、過去に移動することは、無理だと聞きますが。』
『ふむ。宇宙ゴキのことは、ご存知かごき?』
大将が、やましんさんの言う事は無視して、教授に尋ねた。
『宇宙ゴキ! それは、我が銀河宇宙連盟の議長派の事かごきごき。宇宙ゴキは、遥かな昔、地球に到達したとされるごきごき。当時は、人類が地球を支配してごきごきいたとされるが、その時期は、『12.19.19.17.19』であるとごきごきされておりますごきな。ただし、これが事実かどうかは、分かりませんごきごき。単なる伝説であるとも言われてごきいるごき。』(作者註;なんで、日本語しゃべるのか?とは、聞かないのが、ルールです。)
『そりゃ、マヤ暦じゃないのかなあ?』
やましんさんが、口を挟みました。
『2012年の12月20日。もっとも、詳しい事は知りませんよ。でも、この日に地球文明が滅びるとか、騒がれたけど、そんなことは起こらなかった。終末思想はいくつも出たけど、今の今まで、当たった事はないですよ。そこは、単なる、暦の終末点で、大みそかみたいなものだ、と考えられる、と、されています。』
はとさぶろが、言いました。
『2012年は、もう過ぎた、ぽ。しかし、ぽ。宇宙ゴキは、実在するぽ。ですよね、大将。ぽ。』
『まてまて、それは、禁句、かあ~~~~~~~! 言ってはならぬ、かあ~~~~~。』
カージンゴが、羽を広げて、ばたついたのだ。
カラスさんが、羽を広げたら、大きい!
『あんた、ここは、お店の中にゃんこ。やめなさい、にゃんこ。』
『くあ~~~~~~~~~~。かかかかかあ~~~~~~~~~!』
カージンゴと、はとさぶろが、にらみ合った。
ねこママが、双方を、睨みつけたが、あまりに恐ろしい顔なので、どちらも、少し気が引けたらしい。
ゴキ大将が、腕組みしながら、ついに、言ったのである。
『む。これは、まだ、人類には知らせれていないが、地球はすでに、宇宙ゴキの支配下にあるのだごき。』
『あーあ、言っちゃった、かあ~~~~~。裏政府に報告、かあ~~~~。』
『きさま、生きてここから出さない、ぽ。』
はとさぶろが、すごんだ。
『あんたたち、やめるにゃん。話しが、ここまで来たら、もう止まらないにゃん。まあ、ここに、人間は、やましんさんしか、いないにゃん。やましんさんがしゃべらにゃんきゃ、広まらないにゃんこ。でもにゃん、まさに、この、教授さんたちの登場は、この世界の、大きな転換点にゃん。』
『ママ、何か知ってるね。ママの正体は、なんだい?』
と、やましんさんが、ぽつっと、尋ねたのである。
ママは、そこには答えずに、こう言った。
『にゃあ。宇宙ゴキは、確かに、その時、はじめて地球に到達し、短期間で地球の『裏政府』と、合意に達したにゃん。地球は、新しい技術などと交換に、さまざまなものを提供することになったにゃんこ。我々が、こうして知性を高めたのも、その結果にゃんこ。』
『裏政府というものは、いつから、あったの?』
『にゃん。それは、なかなか、深い問題にゃんこ。』
ママは、自分のグラスに、ジュースを注いだ。
おわり
***************
『小さなお話し』・・・・・ 第204話に続きます。
🐱
『はとさぶろの放蕩生活』 やましん(テンパー) @yamashin-2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます