動物たちの息づかい
クースケ
第1話 出産ラッシュ
苦しい。
うっ、うっ陣痛が。
誰かの手が、優しく私の頭をなでている。
そう、ただ可愛いわが子を見るまで
終わりのある苦しみを乗り越える
そう、どの種族も未来に子孫を残すため
ううん、そんなだいそれたこと考えなくてもいい。
五体満足で、健康で生まれてくれたらそれでいい。
足が出てきたぞー。
ひっばれ、ひっぱれ
それから、40分は経っただろうか。
やっと、出てきた仔馬は
今度は、その環境に慣れる間もなく
立ち上がらなくてはならない
立ち上がって動かなければ生きていかれない
そう、彼は細く弱々しい足で、自分の体重を支え立ち上がることができた
これは、決してあたりまえのことではないのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます