第45ニャ【谷間から失礼ニャ】


「ニャーッはっはっは! ついに追い付いたニャ、牛に馬!」


 滑り降りたぬ子達は、恐ろしいほどの爆乳を揺らしニャがら歩く牛の雌と、立派な尻尾をフリフリする馬に言ってやったニャ


「あらあら、猫ちゃん。頑張ってるね」


 牛はそう言って笑顔を見せたニャ


「猫ちゃん、そんなに気を張らず、のんびり行こうよ? はい、人参あげる」


 馬はぬ子に人参をくれたニャ。いや、ぬ子、人参ちょっと苦手だニャ

 そ、そんニャことはどうでもよくて、


「ね、猫ちゃんじゃニャくて、ぬ子! ちゃんと名前があるニャ! 因みに、こっちの黒いのは、すばり、ぬ子の夫ニャ!」


 すると、二人は瞳を瞬かせクスクスと笑ったニャ

 もう、馬鹿にしてーーっ

 すると馬がお腹をおさえながら、


「ぬ子ちゃんだね、ごめんごめん。私は馬の代表、ポニ。馬って言ってもポニーだからね、あまり大きくないんだ。よろしくねん」

「ニャ、おう、ニャ」


 ぬ子が怯んでいると、次は牛が爆乳を揺らしニャがら自己紹介をしてきたニャ。にゃんだか調子が狂うニャ


「わたしは羽乳はにゅう、可愛い猫ちゃん、一緒にどうですか? 女の子どうし、あ、男の子もいたんだっけ? 仕方ないわ、貴方もご一緒に女子会でもしません?」

「我、おとこだが?」


 女子会! おお、女子会!

 なんて神々しい響き!!

 大人おとにゃおんにゃって感じ!


「すばり、ぬ子、女子会する!」

「くっくっく、好きにしろ」


 結局、敵対せずに女子会を開くことに。

 とはいえ、こんニャ寒いところじゃ女子会ニャんて到底無理だニャ

 とにかく、このエリアを抜けた先にあるであろう宿まで共に行くことに


 ポニ、お腹出して寒くニャいのかニャ?

 馬だけにいいおしり、それに、


「おおぉ」

「わたしの胸に何か?」

「ニャンでもニャいニャ!? ちょっとわけてほしいニャとか、そんニャこと一ミリも考えてニャいんだからニャ〜!?」

「ふふっ、分けてあげられるなら分けてあげたいわ。でも、貴女も素敵よ。大きければいいってものじゃないわ。それに、肩も凝るしね。そうだ、少し触ってみる?」

「いいのかニャ!」


 牛、羽乳はとても優しいニャ。穏やかでゆっくりしたはにゃし方も落ち着く

 こ、これが大人おとにゃだ!

 ぬ子は遠慮なく羽乳のおっ○いを触ってみたニャ


「おお〜スゲーニャ〜柔らかいニャ〜!」


 にゃんかすばりが眼鏡を曇らせてるけど、今はおっ○いに夢中だから放っておくニャ

 クンクン、とても良い香りもする

 クンクン、クンクン、……でも、あれ?


「この匂いは……」

「きゃっ、ぬ子ちゃん!? そこはっ!」


 ぬ子は羽乳の爆乳の谷間に肉球を突っ込んだニャ

 すると、


「ギャァァァァ!!」


 その谷間から小さな影が飛び出したニャ!?

 それは次第に大きくニャり、姿を現したのは、


「ねずみ! そんニャとこに!」

「ひえっ、何でわかったっすーーっ!?」

「匂いだニャ!」


 尻もちをついたカピバラに猫パンチをお見舞いしようと構えた時、後ろでにゃにかが砕けるようニャ粉砕音がしたニャ

 驚いて振り返ると、


 氷の壁を拳一つで粉砕した羽乳の姿が。

 その姿に優しさの欠片も感じられニャいんだけど、と、次の瞬間、今度は反対側の氷の塊か砕け散ったニャ。身体を震わせニャがら、振り返ると、そこには後ろ足で氷を粉砕していにゃにゃく馬のポニが、こっちもやべーニャ!?


「人の谷間で……このどぶねずみがーーっ!」

「蹴り殺されても文句は言えないよね?」


「ひぃっ、楽しようと小さくなってたのに、くそっ、猫のせいっす! と、とにかく今は逃げるっすよ!」


 カピバラのかっぴゔぁらは凄い勢いで逃げ始めたニャ。ぬ子は羽乳とポニと顔を見合わせ、逃げたかっぴゔぁらを追いかけて懲らしめることにしたニャ!


「すばり、行くニャ!」

「お、おう。ふ、カピバラよ、己がしたことをあの世で悔いるのだな」

「どうでもいいから行くニャ!」


 こうしてエロカピバラを追いかけることにニャったぬ子とすばり、羽乳、そしてポニの四人


 絶対捕まえてやる! 猫の血が騒ぐニャ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る