第7ニャ【神様ヤベェ〜ニャ!?】
ぬ子は渋々、謎の
すると、
しかも、ぬ子に
『阿呆。呆けてないで早う喋らんか』
喋る? コレに!?
〈もしもし、神様の中の神様だけど、何か用? 今、人間界の人気アニメ、ぺん○ん×エンカウント第二期を一気見してるんだから早く済ませてね〉
「ぴにゃ!? お、お前誰ニャ!?」
びっくりして魔道具を落としそうにニャったけど、
〈だから、神様だよ。神様の中の神様、一番偉い神様。君、猫だろ? 何か用?〉
「げっ、エロい神様!?」
えっちニャ神様か、それはそうと……
凄いニャ。これが神様の力……
——か、神様、ヤベェ〜ニャ!!!!
『凄いじゃろ、すまぁとぅぽん、だっけか? それ、人間界から取り寄せたらしいぞ? 各十二支の神達にも二年ほど前に配られててのぅ、便利になったもんじゃな』
「神様の力じゃニャいんかいっ!」
〈で、用事は……?〉
「か、神様っ……ぬ子は、猫のぬ子ニャ! ぬ子は神様にお願いがあって……その、えっと、
〈ふぅ、落ち着いて話してみなさい〉
通話中〜♪〜通話中〜♪〜通話中〜♪〜通——
『で、どうじゃった?』
「最近暇だから、第二回十二支レースを開催するって約束してくれたニャ」
『……そう、か。良かったのぅ。ほれ、ミカン』
「あ、ありがとうニャ」
神様の言葉によると、開催はひと月後で、元旦に間に合うようにゴールしろってお達しニャ。間に合わニャければ失格
各種族各自で代表を選出して参加、助っ人は原則二人まで呼んでいいみたいニャ
よし、町で誰かを誘わニャいとだニャ
スタート地点は桃源山って山の麓らしいけど、そこに一度全種族の代表が集まり顔合わせ、そして翌日にスタート、と
神様の門までは
そして、残念な事に最下位になった種族は、神の恩恵を受けられニャくなるみたい
つまり、今の猫の立場にニャる訳だ。参加したからといって、十三支にニャる訳ではニャいんだって。神様も割とケチだニャ
そもそも、桃源山? そこ何処ニャ? わからニャいし、猫神様に聞いてみたら、猫の町から南へ行けば多分辿り着くとの事
猫の脚で三日はかかるみたいニャ。もう既に鬼畜だニャ……
『というか、アレ、やっぱりレースじゃったのか。それはそうと、後はパートナー捜しじゃな』
「うんっ、猫神様、行って来るニャーー!!」
町の
——
——
「ね〜こ〜が〜み〜さ〜ま〜っ、うえぇ〜ん!」
『お、早かったのぅ』
「
『お主、つくづく残念な奴じゃな……』
「やっぱり、ぬ子ニャんかが十二支レースに出るニャんて、思い上がりだったのかニャ」
ぬ子が諦めてミカンに
『泣くでないわ、仔猫めが……し、仕方ない。儂が一肌脱いでやる』
「えっ、別に猫神様の裸に興味ニャいからいいニャ!?」
『ガチで脱ぐ訳なかろうが阿呆! パートナーが必要なら、何処かから連れて来れば良いじゃろ』
「いて、そ、そんニャこと、出来ニャいし……」
うぅ、また叩いた〜っ
『これでも儂、神様なんじゃぞ? どれ、初めてするが、異世界召喚でもしてみるかの!』
ショボくれたぬ子の前でマタタビ片手に準備運動を始めた猫神様。
床に落書きしてる。変な模様だニャ、丸の
『た、多分、これで大丈夫じゃろ。ぬ子や、お主の願いの為に召喚するんじゃから呆けてないで手伝わんか。ここに来て、この魔方陣の真ん中に立つのじゃ。そして、コレを』
「げっ、マタタビ!?」
猫神様が半ば無理矢理、ぬ子にマタタビを持たせてきたニャ。ぬ子は当然、フニャフニャになってしまって、目が回るニャ〜?
『猫神ニャンダルフォンが命ずる! ぬ子のパートナーとなるにふさわしい者を、ここへ召喚させよ〜! ニャンニャン、ニャンダルフォン♪』
猫神様って、ニャンダルフォンって名前だったんだニャ……ボヤける視界に映る猫神様が、
と、そんニャ思考を巡らせていると、ぬ子の頭上が激しく光り始めたニャーー!?
ぬ子は我に返ってマタタビをポイしたニャ!
『あっ! じゃからポイするなっ!』
その瞬間、ぬ子に衝撃がっ……!
「ぴにゃーーーっ!!」
「いってぇぇっ!?」
仰向けのぬ子の腕を掴むようにして跨る其奴は、鋭い眼をした人間の
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