第5ニャ【お姉ちゃんを馬鹿にするニャ】
あの謎の洞穴から
因みに言うまでもニャくお母ちゃんも雑種ニャ。ま、別に悪い事じゃニャいんだけど、
「はぁ……三日間も外出禁止かニャ……厳しくニャい?」
お母ちゃん、怒ると恐いニャ。
お母ちゃんはもうすぐ六歳、立派な
お姉ちゃんも、しっかりその血を受け継いで
「
こうして、暇ニャ三日間を過ごしたぬ子は晴れて外出を許可されたニャン! 今日も猫神様んとこ行くニャ! もっと聞きたい事あるしニャ〜!
テンション上がり過ぎてついつい四足ダッシュしちゃうニャ
ニャっしっし〜、ミカン、あるかニャ〜?
……む、むむっ!
ぬ子の視界に見たくニャい顔が映り込んだニャ!
「あ〜ら、ぬ子じゃな〜い? 外出禁止は終わりましたの〜?」
しかも
「
ぬ子と同い年のくせに、やけに
ほんと。シャム嫌いニャ、ふん!
「お子ちゃまボディのぬ子なんかが、お泊まりだなんて〜、いったいどんな物好きの所に〜? 気になるぅ〜紹介しなさいよ、その
「お、
だ、誰が
「お、
「そっち系ってニャんだよもう。シャム、おっ○い邪魔だから退けニャ!」
コイツ、
「ぬ、ぬ子……貴女にそんな趣味があるだなんて。変態ですわ! やっぱり、変な姉に似て妹も変な猫でしたのね!」
「お、お姉ちゃんを馬鹿にするニャ!」
「ふん、町を出て行ってしまった猫の事を何と言おうとわたくしの勝手ですのよ? あ、そうそう、その変なおめめも、変な、お姉ちゃん、とお揃いでしたわね〜、おほほほ〜」
ま、また眼の事を馬鹿にした……
シャムの奴がぬ子の前髪に息を吹きかける
晴れた視界には憎たらしい
そんニャ不快な視界はすぐに元通りになったニャ。前髪が元に戻って、また片目が隠れたから。いつもいつも、馬鹿にされるから隠してる
本当は、自慢の右眼ニャのに……お姉ちゃんとお揃いの、ぬ子の自慢のっ……
「……お姉ちゃんはっ、変じゃニャい……」
「変よ、だって、神様に文句を言うって言って出て行ったっきり帰って来ないじゃない? 猫の権利だとか何とか言ってたけど、結局、死ん……」
「死んでニャい! お姉ちゃんは死んでニャんかいニャいもん! シャムのボケちん!」
「ボ、ボケちんですって? はぁ……もう一年半よ〜? ぬ子、貴女、そろそろ現実に目を向けないと駄目ですわ?」
「現実を見てニャいのは、ここでグータラしてるお前達だニャ!!」
必殺!! 猫パンチ!!
ムカつくニャ! ぬ子はシャムの顔面に猫パンチを喰らわして一目散に町を出てやったニャ
勿論、四足ダッシュで
後ろでシャムが
お姉ちゃんを馬鹿にした報いだニャ。鼻血で橋でも架けてろだニャ!
怒ったらお腹空いて来たニャ。早く猫神様にミカン剥いてもらわニャいとニャ〜♪
そんニャ事を考えてると、何を怒っていたか忘れたニャ。ミカン、ミカン! ミカン!!
四足ダッシュ、フル回転だニャーーッ!
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