第4ニャ【真実は残酷だったニャ】
ミカン美味し〜、ミカン美味しいニャ〜♪
ついつい夢中にニャってしまうニャ
「猫神様、もう一個剥いてニャ〜」
『お主な……何か話そうとしてなかったか? ほれ、これで良いか?』
食べ物をくれる猫に悪い猫はいニャいって、お婆ちゃんも言ってたニャン
「わぁ〜い! ありがとうニャ! ……そ、そうだニャ、猫神様は神様の門って知ってるかニャ?」
ミカン美味しい〜
と、ぬ子の質問に片耳をピクンと反応させた猫神様はミカンを一粒食べると、この上ニャいドヤ顔で言ったニャ
『勿論知っとるよ? 神様の中の神様が住む屋敷の入り口の事を神様の門と呼んでおるからな』
「や、やっぱりそうだニャ! 神様の門は実在するんだニャ! はむはむ、ミカン美味し〜」
『忙しい奴じゃのお主……で、その神様の門が何じゃ? 猫である儂らには関係の無い事じゃと思うが?』
「そこだニャ。
『良く言われておるのは、神様の呼び出しがかかった時、
やっぱり! 猫は騙されただけで悪くニャい!
『しかし事実は、猫がドタキャンしたから神様がブチ切れちゃった、テヘペロ、的な?』
「……へ?」
『いや、じゃからな? 儂、その日はあまり気が乗らなくての〜、猫は気まぐれって言うじゃろ?』
「って、お前かーーい!!」猫パンチ!
思わず猫神様に猫パンチしちゃったニャ。猫神様の鼻から見事に赤の橋が架かったけど、じ、自業自得ニャ! まさか、まさか真実がこんニャに残酷だニャんて……
そりゃ神様も激おこにニャって、猫を世界の果てに追いやる訳だニャ。はぁ、
……と、とりあえず、
「猫神様、ミカン剥いてニャン?」
『……お、お主、ブレないのぅ……』ぶぴゅっぴー
猫神様はクズだけどミカンを剥いてくれるから許すニャ。猫ニャんて、そんなもんだニャ♪
でも、やっぱり悔しいニャ。猫がこんニャ気持ちにニャるのは、おかしいのかニャ?
「ねぇねぇ、猫神様?」
『ふにゃらすら〜?』へなへな〜
ちょ、
はっ! やっぱりあの
「猫神様っ、今その呪縛から解き
♪〜マタタビZONE〜♪〜マタタビZONE〜♪〜
はっ!? まただニャ!?
こ、これは危険過ぎるニャ、ポイッ!
『ぬぁっ、ポイじゃないわ! やめんか阿呆っ! マタタビチョップ!』
「いでっ、猫神様が駄目駄目にニャるからニャ〜……そんニャの持ってるから失格になるんだニャ」
『猫の勝手じゃろ? それに、あれは別に競争をした訳ではないのじゃからな? 動物達が我先にと躍起になりよったから、結果的に競争、つまりはレースみたいになっただけじゃ
全く、神聖なマタタビに何て仕打ちをするか……この罰当たり者めが』
「罰当たりは猫神様でしょニャ……神様との約束を反故にしたんだから」
『猫が自由気ままに生きて何が悪い。猫は周りに振り回されないのじゃ。その相手が神様の中の神様でもじゃ。自分の思うままに昼寝して、更に昼寝して、ミカン食べて、マタタビれば良いのじゃ』
マタタビるって
うぅ、まだ身体が疼くニャ……恐るべしマタタビ、あんニャ物が町に出回ってしまうとお終いニャ
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