2/6 石油王かドラえもんか。

 今日は朝から疲労が抜けず、ほぼ半日ソファの上で横になっておりました。

 人生のうちの何パーセントかの時間を無駄にしている……という罪悪感を抱えながらソファの上で身を縮めていると、二段カウチという謎の家具に乗って漂流している主人公たちという「レゴザムービー」であったワンシーンが思い出されたりして、より無為感が強調されたりしたものです。

 しかしまあ、この無為な時間がお話を考えるのに必要だったりするので(※私の場合)、完全に無駄だったとは思いたくない……。


 

 さて、本題に入ります。


 創作を趣味にしている人がよく「石油王が私の作品のファンになってくれないものか」といったtweetをしている場面を目撃します。石油王、夢がありますね。しかし私は石油王よりドラえもんがいい……。

 石油王はきっと「私の好きな展開にしたまえ」って唸るほどある資本を嵩にきた圧をかけてくるよ? 言った通りにしないときっと援助を打ち切ったりするよ? 散々贅沢に体を慣らしたあとでそれをやるんだよ? やだー。


 その点ドラえもんはなんだかんだ親身で応援してくれるよ、きっと。ヘタクソなもの書けば「きみはほんとうに馬鹿だな」って指摘してくれるし(世代なもので大山のぶ代声が望ましい)、頑張ってたら色々サポートしてくれるし、完成させたら共に泣いて祝してくれるよ? 絶対ドラえもんのがいい。ていうかドラえもんが欲しい……。もういい大人なのに。

 道具よりも、バカなことをした時には淡々と「君には呆れて言葉も出ないよ」とか遠回しに叱ったり、喜ばしいことがあれば共に喜んでくれるようなドラえもん本体が欲しい……のぶ代声の。わさびにもなれたけど、やっぱのぶ代なんだ。そこはどうしようもないんだ。


 ――本当にもう、大人なのに何言ってんだろう? 私は……。


 なおちょっとしたライフハックですが、予期せぬ事態でパニックになったときなどはのび太になったつもりで「ドラえもーん」と声に出して泣きついてみてください。「私、大人なのになにやってんだろ?」という客観性を取り戻して強制的に冷静になれます。私は大事なものを失くした時によくこれをやります。


 ところで、ドラえもん映画では冒険とかよりぶっちゃけ快適なキャンプシーン(海底奇岩城でプランクトンを合成した食べ物食べたり、日本誕生で中に弁当の詰まったカブだか大根だかを栽培したり)だけ見ていたい願望が世の中にあったりするのではないでしょうか? ちなみに私がそういう人間です。

 過去に読んだ、チートな異世界転生系のなろう小説の読んだ時に刺激される快楽のツボが、ドラえもん映画での快適なキャンプシーンを見ている時のツボに近かったので「もしや……」と思った次第です。

 残念ながら、快適キャンプも過酷でスリリングな冒険があるからこそ引き立つもので、いくら好きでも快適キャンプばかりだと飽きるなぁ……というのがその小説を読んだ感想となりましたが。

 

 

 ――うーん、なんでしょうね、この雑談……――。

 いくら日記だからといってこんな益体もないことばかり書いていてよいのだろうか? 不安になりますが、体調がすぐれなかったということでお許しください。



・最近の「スカーレット」

 時間がとんで昭和五十三年になりました。雰囲気も一気にほのぼのとしたものに。

 一月の展開がそれはもう終始ピリピリと緊張してましたので、現在ののんびりほのぼのしたムードを全力で歓迎しております。ピリピリしてた期間の人間模様の描き方もそりゃあもう際立ったものでしたが、緊張感がすさまじくて息がつけなかったので……。

 ただ、信作と百合子の新婚さん時代はもうちょっと見たかった。


・何故か見ている大河ドラマ

 一応一話はみるものの、その後は切ることが多い大河ドラマですが、「麒麟が来る」はちょいちょい見ております。なぜなら長谷川博己が出てるから……。

 「デート」のころあたりからハセヒロさんのことがちょっと好きなんですよ……。我ながらしょうもない……。本当にしょうもない……。


・本の話

 まだまだ『ナポリの物語4』を読んでおります。本当にもう、地獄のように面白い。なんでこんなに面白いのか。50年代から現代にわたってイタリアのナポリで生まれ育った二人の女性の人生を年代順に語ったシンプルな物語なのにとんでもなく面白い。なんなんだろう、これ……? と不思議に思うけれど、こういう構成はなんだかんだで強いって話なのかも知れない。


 

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