2/5 作品の養生法。

 昨日は私にしては珍しいことに、応援や好意的な感想をたくさん頂戴した一日でした。感激で心の中でうれし泣きをしましたとも。

 お星さまは言うに及ばず、たとえ「ここまで読んだ」というブックマークがわりだったとしてもハートを頂くのは大変嬉しいものです。感想なんて頂いた日には、それだけでその日一日がスペシャルデーに早変わりですよ。冗談ぬきでその日の疲れも苦労も、嫌な出来事も吹っ飛びます。

 この場を借りて、お読みくださった方、お星さまやハート、コメントをくださった皆様方、ありがとうございました。これからも精進してまいります。



 ――さて。

 ネタ不足から日記を書くのをお休みしていた昨日、カクヨム上では何をしていたかと言いますと、『ハーレムリポート……』の改稿作業をしておりました。

 といっても、実態は鍵カッコの統一やら余分な言葉の削除、開けすぎた行間を詰める作業をメインでしていましたので、改稿といえるほど大げさな作業はしておりません。修正、とかが正しいような。

 改稿というと、プロットをみなおしたり、場合によっては一章をばっさり削ったりと全身麻酔が必要になってくる大がかりな外科手術をイメージしてしまいますが、そこまではとてもとても……。私がやってることは精々、目に見える末端の傷にバンドエイドを貼ったりするようなものですね。

 目に見えない大きな瑕を捉えるには作品に対して目を近づけすぎている。そのせいでなかなか気づけないみたいです。


 私は一作書きあげると頭からその作品のことからスーッと抜けていくタイプだったりします。時間が経つと、自分が書いた作品に対して「よくこんなの書いたな」と(良くも悪くも)新鮮に驚くことがしばしばです。

 新鮮な気持で作品を眺められるのは悪いことではないような気もするのですが、こうなると、どこが良くてどこが悪いかが分かりづらくなる。

 ちょっと無理のあるストーリーラインに接しても「ここをこうして、ああしたほうがいい」と建設的意見を出すのではなく、「これはこういうラインを読ませるものなのだろう」とそのまままるっと受け入れてしまうのですよ。その点で今ちょっと悩んでいるのです。


 ストーリーラインに改善の余地がある、それは分かっている。ただそれをどこで手を入れたらよくなるのかが分からない。うーん、困った。


 今、改稿に取り組んでいる作品の場合なら、後半に頻出するイベントの前振りを前半に差し込んで前後のバランスの悪さを改善したいのに、どうやってそれをすればいいのかがわかりません。

 わかるようになるにはもうちょっと作品を普通に読むのではなく、テクニカルなまなざしで眺めて読む必要がありそうです。ただし自分にはその目がまだ備わってない模様。――ここで思い出すのが先ごろ読んだ『書くことについて』、スティーブン・キングの奥様のタビーですよ。ここがおかしい、ここは良いと的確に指摘できる人が身近にいたらそりゃあいいだろうなぁ……とつい遠い目をして羨んでしまいます。


 そんなことをボーっと考えて実感したのが、脚本のおかしなところを指摘するというスクリプトドクターというお仕事の必要性でした。なるほど、自分では案外ストーリーの改善場所って分からないものですよ……。


 ――と、まあそんな感じでウンウン言いながら、出来る範囲でブラッシュアップをしております。

 

 こういうことをしていると何かしら新しい小説も書きたい気持ちも高まりますね。早く何か発表できるようになりたいです。

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