1/11 ナメていた昭和の時代考証

 お正月疲れが出たのか、それとも月の引力の作用か気圧のせいか、朝から力が出なくて立っていることすらままならないという一日を過ごしておりました。

 こうなってしまってはままならず、地球の重力にさからわずに横になるほか術がありません。土曜日でよかった。

 最近、どうにもこうにも疲労が解消されないのでつらいものです。


 

 疲れが取れないのは、新しい小説が思う通りに書けないという気の焦りがもたらす面もありそうです。休まなきゃいけない時に精神が休んでいない。

 でもねぇ……、しんどくても辛くても半泣きになっていても、何かしら書いていた方が気持ちは充実している気がするんですよね。

 というか新作を発表しないとワークスペースが停滞してみえるのが嫌! ガマンならん! みたいなところがあるんですよ。かといって今は新作が書けるような状態じゃないから休むしかないというのに、焦る自分は抑えがきかないので焦れてしまうという……。


 こうなると一種のカクヨム依存といいますかメンタルの問題に片足突っ込んでいる気がするので、瞑想でもした方がよいような気がしてしまいます。自分の状態が怖い。



 さてまあそんな状態の自分を少しでも慰撫しようと、二次創作小説などを書いているわけですが……困ったことに思わぬ伏兵が。

 件の小説の時代設定を架空の昭和十六年くらいに定めているのですが、これが結構難しい。

 戦中を扱ったドラマや小説が好きなこともあって、「架空の昭和十六年という逃げ道もふんわり用意していることから察せられる通り本格的な歴史ドラマじゃなく雰囲気重視の物語なんだし、自分の中にたまった蓄積だけで書けるだろう」と甘く見ていたのですが、いやー、とんでもない。全然書けない! 風俗描写などでちょっとした「らしさ」を演出したいような些細なことでもいちいち調べないと心配で書けたもんじゃないのですよ。思わず猛省しましたね。近現代の時代考証の難しさを舐めていた。ああ恥ずかしい。


 時代考証も含め、プリパラがネタなのでプリパラ考証というのも関わってきて二重三重に難しい……。


 ※プリパラ考証ってなんじゃい? と、かの作品を知らない方は首を傾げておられるかもしれませんので簡単に説明しましょう。

 プリパラは世界観が強すぎるために作品のみの独自ルールが多すぎてそれを現実世界のあれこれとすり合わせる作業が誠に大変なのですよ……(一例:パラ宿、オオサカプ、プクオカといったパ行でプリパラナイズされた固有名詞など。国内だけならまだなんとかなりそうだが、プリパリ、パルプス、プラジル、ヨーロッパラだとか、ナイズドされた範囲が海外に及ぶので油断がならない)。

 地味に頭を悩ませているのが、プリパラへのゲートがあるお店の名前が「プリズムストーン」なんですが、そろそろ横文字が適性語あつかいされようかという時代になんて呼ばせればいいんだとか。そもそもアイドルとかライブとかランキングとかその辺の言葉からどう変換すればいいんだ……とかもうどこかで割り切らないと対処できない問題が山積みなんですよ。


 

 ともあれ、恥ずかしくてもプロローグを公開した以上は最後まで続けねばなりません。あまり思いつめない程度にがんばらねば。あくまでリハビリなんだし。



・本日のスカーレット

 ヒロイン夫妻のピリピリが最高潮に……。つくづく信作と百合子カップルのほのぼのさが救い。

 見ていてきがついたのですが、突飛な飛び込み弟子の三津さんのがどちらかというと従来の朝ドラヒロインの系譜を継いでるのですよね。押しが強くて自分のやりたいことに一直線で。朝ドラヒロインを客観的にみるとこうなる、といった様子で面白い試みだと思いました。


・本日の読書

 『黄金列車』読み終わりました。佐藤亜紀さんの本はたくさん読んでるわけじゃないので大きいことはあまり言えませんが、粋ですよね。文体もそうですが、出てくる男性陣にそれぞれに味があって格好悪い人も恰好がいい。

 ユダヤ人から没収した財産を狙ってやってくる有象無象を文書や決まり事を盾に追い払うお役人たちの食えなさや、そこに横たわる一抹の矜持が声高でないところがやはりシックといいますか……。ラストシーンが鮮やかでした。

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