12/30 「今年の百合、今年のうちに」

 ↑こちらはtwitterで見かけてツボにハマったフレーズです。

「そうだよなあ、今年の百合は今年のうちに読まなきゃだなあ」と発破をかけられた気になって読んだ筒城灯士郎『世界樹の棺』が面白かったので満足しております。


 思い返せばこの2019年、思わぬ形で自作を評価している頂いたことがきっかけで自ら積極的に百合ラノベや百合SF、百合ミスなど百合○○な小説を求めて読んだ一年でありました。久方ぶりに電撃文庫だって買いましたともさ。


 実は女子と女子の関係性についての昔から好きだったにも関わらず「百合です!」と堂々と謳ってる作品には敬遠していた時期が長らくありました(この辺は語ると長くなるのでまたの機会にでも)。

 最近になってようやく己の頑なさも取れ、気になりゃとにかく読んでみようの精神がいい意味で作用しているのか昔なら食わず嫌いしていた作品も大いに楽しめるようになりました。2019年の収穫の一つだったように思います。


 その一方で、webで百合小説作品をさがしていると頑なだった頃の自分も泣いて喜びそうな作品に出くわして感激しつつ「ああ、この頃の高潔で心が狭くありたいと願った自分はもういないんだな」と寂しくなることもあったりしたものです。それも2019年に味わった感覚の一つでした。


 ……とセンチメンタルなことを綴りましたが、自分も二作ほど参加しているpixivさんの百合文芸コンテストには猛者がひしめき合う地下闘技場の如き様相を呈しており、「ひいい、怖いよう」と震え上がる心地を味わったのも今年の百合の良き思い出のように思ったりもするのです。なお、百合文芸コンテストには面白い作品が多数寄せられてるので、年末年始のお供に是非目を通していただきたい。レニングラード包囲戦百合だとか、クメールルージュ百合とか、オメガバース百合とか、空からハンマーヘッドシャークが降ってくる百合とか、奇想天外ですごいのがたくさんあるよ。もちろん、青春小説や恋愛小説な百合もある。リンクはこちらから。https://www.pixiv.net/novel/contest/yuribungei2


 同じ名前で私も参加してるけれど、他の人の作品がとにかくすごいので本当読んでくだされ。そのついでに拙作も読んでやってくだされ(ダイレクトマーケティング)。


 しかし百合とはなんだ? ガンジーは「愛とは闘いである」とかなんとか言ったらしいが、百合もやはりそうなのか? 少なくとも私は殴り合う女と女の話が好きだ(そのせいなのか自作の女子と女子はよく殴り合う)。2019年の百合ではなく、そして百合漫画を語る場では全然話題にならないが、なかいま強の「ライスショルダー」って女子ボクシング漫画が好きだ。韓国人選手コンビの話がツボなんだよ。


 ……今、帰省してパソコンから書き込むことができずスマホから打ち込んでるので、乱筆乱文も大概にせえよな文章になって失礼(大晦日に二年連続で更新している自作の人たちによる短編もどうなることか見通しが立てられない状況です。すみません)。


 ・本の話……

 先にあげた『世界樹の棺』の次は、本年web越しに仲良くしていただいた橘こっとんさんの『おねロリチェキスト』の中巻を読んでます。怖いわ〜、百合文芸でレニングラード包囲戦百合を出されてる方の作品がつまんないわけないやん、怖いわ〜……となる程度に面白いです。わかりづらい例えでごめんなさい。

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