12/26 海のむこうではシティポップが再発見されてるらしいのに

 クリスマスもすぎて、年の瀬も本番。本当なら大掃除も本格化しなくてはいけない頃合い。

 であるにもかかわらずいよいよ本格的に毒にも薬にもならないことを語ろうとしている。


 今回取り上げたかったのは「長編執筆時のBGMはなんだったか?」である。さあ、どうでもいいだろう。どうでもいいことを語るのが主眼のエッセイなので許して欲しい。


 もともとはBGMが無い方がはかどる方だったのだが、ある長編執筆時に作中イメージぴったりなJ-POPの存在を思い出してしまい、それを聴きながら執筆しまくっていたら妙にノリノリになってしまった。それをきっかけに今では作中の雰囲気にぴったり合いそうなものをでたらめに聴きながしながらキーボードをたたくことが増えたのだった。とにかくYouTubeさんにはお世話になりっぱなしである。


 とはいえ、もともと音楽には大変疎い上に趣味が隔たっているので、BGMに選ぶ曲も偏りまくっている。好んで聴いたり歌う曲など懐メロとアニソンとアイドルソングだぞ。カクヨムの現場では許されそうだが、私の年代でこれを堂々と披露すると付き合うのを敬遠されかねなさそうだ(カラオケで歌うのも主にこの三ジャンルと少し前の流行ったJ-POPを加えたものである。そのせいで表面的なつきあいの人ととのカラオケが拷問の場と化す)。

 

 しかし好きなものは好きなんだし仕方ない。そして、ここで書き残しておきたいんだから仕方ない。

 というわけで、先日終わらせた長編の執筆のおともになってくれた曲目をここに記そうと思う。そんなもんこっちに読ませてどういうつもりだよ! という方が多そうだけど、すみません、良かったら適当に読み流しつつお付き合いください。

 ちなみに、この作品の執筆時に聴いていたものです(またここであからさまに導線をはっておきます。https://kakuyomu.jp/works/1177354054885611315)。



①「はなまるぴっぴはよいこだけ」A応P

 言わずと知れた「おそ松さん」一期オープニングですね。

 作中のイメージのドタバタして狂騒的な雰囲気と曲調が合っているような気がして、序盤はよく聴いておりました。一時期は延々繰り返して聴いていたので、しまいにはどこかにトリップしそうになっていました。


②「金のリボンでRockして」志賀真理子

 ある一定の世代の人には懐かしい「魔法のアイドル パステルユーミ」のオープニング。何気なく聴いてみたら、ああ~これぞスタジオぴえろのアニソン! という懐かしさ可愛さ切なさお洒落さのつまったアイドルソングだったのでついつい聴きはまり、中盤あたりから終盤までお世話になった。

 全くもう、海が見たいって我儘こねるために年上のボーイフレンドの手を振り払って車道に出ちゃったら怒られるだろ、デート中の空気も最悪になるわ、そら……とツッコむのも避けられない「大人ぶりたい少女の心」みたいなものを体現した歌詞がエイティーズって感じで非常によろしい。リアルでそんなことしたら彼氏が不機嫌になるだけではですまなさそうだが、いいんだよ。ぴえろの魔女っ子はそれくらいやってよいのだよ。


 この曲を聴いていると当然YouTubeさんが勝手にクリィミーマミだのペルシャだのマジカルエミだのぴえろ魔女っ子の曲をおすすめするわけで、流されるままに聴いておりました。どれもクオリティ高いのでビビりましたよ……。


③「背中越しにセンチメンタル」

 「風のララバイ」両曲とも宮里久美

 この作品の一部が「メガゾーン23」という非常に古いOVAのオマージュでもあったので、記憶を呼び覚ますために時々この曲を聴いておりました。記憶にあるのは「背中越しにセンチメンタル」の方ですね。曲調が「タッチ」っぽいと思っていたら作曲が同じ方でした。

 「風のララバイ」の方は記憶になかったのですが、これもまたYouTubeさんがすすめるままに聞いていたら聴きハマっていたのでした。


④「水の星へ愛をこめて」

 「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」両曲とも森口博子

 説明不要かと思われるガンダム関連の名曲。

 80年代のアニソンばかり聴いているうちにYouTubeさんが勝手に勧めてきた。「え~、ガンダムのことはよく知らないしなぁ~……」と多少敬遠しつつ聴いていいるうちにまんまとハマっていた。「ETERNAL WIND」の方は多少聞き覚えたあったけれど、ほとんど知識のなかった「水の星へ愛をこめて」の方が新鮮だった。なんだよ、「もう泣かないで いまあなたを探してる人がいるから お前に逢いたいよと」って、こんなん言われたら泣くよ? ジャイアンだったら「心の友よ!」って言うよ?

 それにしても森口博子の歌のうまさよ……。バラドルのイメージが未だに強い世代に属するのですが、澄んだ声の美しさにやられてガンダムのカバーアルバムまで買ってしまいましたよ……。


⑤「メランコリーの奇跡」松永夏代子

 「うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー」のテーマソング。ビューティフルドリーマーのテーマだった「愛はブーメラン」を聴いている流れでYouTubeさんが(略)。

 映画版のイメージは今に至るまで「わけがわからん」しかないのだけど、この曲は腰が抜けるほどの名曲だった。なにこれ、こんな名曲埋もれさせたらバチ当たるぞ。

 名曲なのもそのはずで、銀色夏生が作詞、玉置浩二が作曲という布陣だった。


⑥「Dancing Star」小林泉水

 ⑤でも述べております通り、うる星やつら関連の曲を聴いていたのでYouTube(略)。

 しまいにはテレビシリーズのオープニング、エンディング全曲まとめまで聴いていたけれど、中でもこの曲が一等お気に入りでした。特に理由はなく歌詞と曲調が好みってだけの話です。声優さんのカバー版もよく聞きましたがそっちも好きでしたね。


 ところで「うる星やつら」のテーマソングって、最初のころは「あんまりそわそわしないで」とか「よそ見をするのはやめてよ」って歌ってるのに終盤になると「手口は見えているけどそこはとてもかわいいわ」「You,are watching me,I am watching you 魅力的すぎたかしら」と、一気に女子の方がたくましく成長しているのが面白いですね。


⑦「愛、おぼえていますか?」飯島真理

 説明もいらないような名曲。

 作中で重要な働きをする曲だったので気分をもりあげるために聴いてました。作詞作曲、安井かずみと加藤和彦だったんですね……。すごいや。



 うーん、書いてみたけど2019年に書く小説のBGMだとはとても思えない……どれもよい曲ばかりでしたが。


 それにしても海外の人は、YouTubeさんのおすすめに従ううちにシティポップに嵌って日本の中古レコード屋に押しかけたりしてるらしいのに、おんなじ経緯で自分が嵌ってるのは昔のアニソンかよと、羞恥心を少々覚えなくもないです。



 

・今読んでる本の話……

 『声の物語』を引き続き読んでます。ディストピアいやー!

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